PR
二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 異常、通常、過負荷、異様 ( No.2 )
- 日時: 2011/01/06 15:17
- 名前: 黄泉 楔 (ID: xiz6dVQF)
とある晴れた日の朝。 夏休みが終わって箱庭学園へと登校してくる生徒達を生徒会室の花に水をやりながら人吉 善吉は見守っていた。
もちろんの事、その花の向かいには我らが生徒会長、黒神 めだか。 通称めだかちゃんが椅子に座って淡々と仕事をこなしている。 その時だ、その晴れた日の平和な日常と言う名の水面に石が投げ込まれたのは……!
それも、石ではなくその水面を全て埋め尽くす大岩が投げ込まれたのは……!
だが、その様な事など誰一人として気づかなかった。 まだ、その段階では。
「そうだ善吉、今日貴様のクラスに転校生が来ると言って居ったな。 また理事長がスカウトしてきた者らしいが、一組である以上問題は無いと思うが、一応注意しておけ」
珍しく黒神 めだかが注意を払っている。 そんな様子に善吉は違和感を感じたのだろう、
「滅多に人を疑わないお前が言うなら一応注意してみるとするかな。 だが多分平気だと思うぜめだかちゃん」
「愚かな。 あの理事長だぞ、また何かをたくらんでいるとしか思えん! フラスコ計画にマイナス13組の設置。 今度に限ってそれがおきないと言う保証は何処にもない。 念には念を入れて……だ」
その言葉が終わると共に、めだかの椅子の後ろの窓から、その転校生が登校してくるのが善吉の目に映った。
如何にも黒髪の美形でスタイルもよく、人当たりがよさそうな悪い感じのしない少女だ。 少し、安心院 なじみに似た異常者の雰囲気もあるが、そこは殆んど気にならない。
「どうやら理事長も、本気で完全な人間を作ることにしたらしいな」
めだかがポツリと呟く。
PR