二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ワンピース 天まで… ( No.37 )
日時: 2011/04/29 21:54
名前: リリア♪# (ID: CA3ig4y.)

〜第2話 学習島〜

ティルアは、小さいまま一週間過ごした。
サンジ以外にも、事情を分かってくれた。
だから………


こうして伊達眼鏡をかけ、制服を着て、“ストリオン総合学校”に新入生
“ルーテリオン・ミュート”と言う名前で居る。

とりあえずややこしくなって来たので、ここまでの経緯を説明しよう。

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「学習島・メイビス……」

ナミは、溜め息をついた。
理由は聞かずとも分かっていた。

まず、ここの男子は全くと言っていいほど無関係すぎる。

でも、船の食料を確保したく、ログの関係がある。
上陸する以外、道は無い。

そして、ナミに一つの案が浮かんだ。

「そうよ!ロビン!!」

に行ってもらえばいい…

の筈が、本人不在。ティルアは見ていたから分かるのだが、ナミが考え始めた辺りから本を持ち、場所を変えていた。

逃げんの早ッ

そして、次に映ったのは、案の定ティルアだった。

「お願い!!行って!!」

「ええええええっ!?」
(もう少しで逃げられたのにッ!!)

一言言う暇も無かった。

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「(絶対に訴えてやるッ)」

ここは初等科。つまり、小学生が居る所。
年齢的には高等なのだが、制服と黒タイツを履くともうモロ小学生なので、“混乱の風”をいじり、記憶操作。

初等科 4年α(アルファ)組 23番 ルーテリオン・ミュートとしている。

てか、組は数字じゃ無いんだ。

そして、一番前のティルアさん。
おやおや、くまさんシャーペンが折れそうですよ?
あーあー、ミシミシ言ってるよ。

合掌。

「(あーもう!!力では私が勝るのにッッ!!!)」

ふるふると震える小さい体。

そして、一時間目の予鈴が鳴った。

ティルアは、不思議な事に気づく。



皆、恐怖に面しているような顔をしていた。

先生が教室に入って来た。
穏やかそうな人、と思う人だった。

「はいはい皆さん、席について。今日は地理の続きをやりましょうね。」

黒板に、日付と=地理 島の基礎=と書く。

皆は一斉にノートに書き初める。
ティルアも、それにつられ、書き初める。

「昨日は、春島についてやりましたね。では、今日は夏島の特徴について調べましょう。」

なんだ、普通じゃん。

と思い、ふと外を見た時、





手に激痛を感じた。

「ーーーーっ!?」

慌てて手を引っ込めると、手には、深い切り傷。

その先生が、ナイフで手を突き刺していた。

ロギア系の能力者と言う事は言っていないが力としてはある。

でも確かに剣で手を切ったーー!!

驚いてその先生を見上げる。

「よそ見は駄目ですよ?」

生徒数人から、泣き声が聞こえた

ティルアは一瞥すると、記憶操作を解き、教室を出た。

=異常があった場合は、すぐ戻って来て。=

船へと戻る途中。

目の前から悠然と歩く黒い狼が来た。
ティルアは不思議と、その狼に驚かなかった。

背中に竜の紋章があった。

「狼……」

=貴方は、この島を変えられるかしら。=

声がした。
狼が喋っているかのように。

ティルアは、後ずさった。

「えっ………?」

=この島は、貴方とも関わりのある島…

それは何を意味しているのかしら…?=

ふふっ、と声がすると狼はティルアの横を通り過ぎた。

一方のティルアは、腰が抜けて立てない。

「……因縁……」



この後の波乱は、後々考えると、ここから始まっていたのかもしれない。