二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ワンピース 天まで… ( No.42 )
- 日時: 2011/05/02 21:30
- 名前: リリア♪# (ID: CA3ig4y.)
〜第6話 風神のティルア〜
豚、はそれ程の強さでは無かった。
部下も、上が神である事から、“強い”と勘違いしていたらしい。
本物の海軍が来ると(本物と分かったのは、スモーカー大佐だったからである。)、豚の事について聞いた。
実は、海軍ではなく、名を被っただけのニセモノと。
今後の街については、ちゃんと支援などの面でバックアップするらしい。
「で……お前さんの名前は?」
ティルアは、ぎよっとする。
痛ぁーーい質問が来た…
海賊と答えれば、即逮捕。
海賊狩りでも駄目だから…
「ビートファイアーから来た旅人です。」
そう答え、海軍が去るまで待った。
すぐに船に戻ってはバレると思い、暫く街の辺りをぶらついた。
抱き合って、感動し合ってる親子。
左に母、真ん中に子供、右に父がいる、最も家族らしい画。
美味しそうに、手料理を食べている家族。
お昼寝なのか、家族全員で寝ていたり。
「……ぁ…………」
小さく呟いた。
地面に落ちる雫。
雫はすぐに地面に消えた。
「………ッ………!」
今は、この暖かい気持ちの中で無くわけには行かない。
とめどなく流れる雫は、
どんな気持ちでも、埋まる物では無かった。
==========================
メイビスを出航し、早2日。
その日の夕方、新たに歓喜が湧いた。
「ニュース・クー」に挟まれていた数々の手配書。
その一枚に、ティルアが居た。
多分、あの豚が供述した物だろう。
=風神のティルア 賞金8900万ベリー=
写真には、豚と戦った時の横顔が出ていた。
ちっこいままのティルアで。
「……私そんなに危険じゃないよ?」
覚醒を除けば、だが。
億までは行かなかったが、ニュース・クーでも小さく報じられていた。
「超新星、新たに誕生か?」
その他にも名前が載っていたが、ティルアは残念に思った。
「あーもう!これで自由に島を歩けなくなったじゃないっ!!」
「Σそこかよ!」
横からつっこむウソップ。
でも、少し嬉しく感じた。
「私も、賞金首になったんだ…!」
また一歩、進んだ人生は。
この先、大きく暗転する。