二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: けいおん! 会いたくて—— ( No.4 )
日時: 2011/01/19 20:44
名前: 藍那 ◆zCS1o.kilU (ID: Nf5qxtZ9)

  2


  私立桜が丘高校に転入した俺
  男子ということもあってか、皆に珍しがられていた

  「じゃあ石田君、自己紹介してね!? 」

  俺の担任という、山中先生に促され、教室の前に立つ

  「石田竜雅です。東京では1年間しか過ごせないけど、よろしくな」

  パチパチパチパチ……
  拍手と共に俺は指定された席へ向かう
  一番左端の後ろの席だ
  やっと落ち着ける……
  そんな矢先だった

  「ねぇねぇ! 前はどこの学校だったの〜? 」

  前にいる女子だ。何かふわふわした感じの喋り方の人だ

  「え、えっと……私立愛咲学院付属高等学校」
  「へぇ〜。……どこそれ? 」
  「あぁ、兵庫県神戸市にあるんだけど」
  「そうなんだぁ。あ、私ね! 平沢 唯っていうんだぁ。よろしくね!? 」

  その女子は平沢唯と言うらしい。席替えとかないみたいだから、ちょうどいい機会だし覚えておこう

  「あ、あぁ。よろしく……」
  「ほぉら、困ってるでしょ。やめなさい」

  そして、えっと……平沢の前にいる女子が注意してくれて……って、誰だろう
  まぁいいか、後でゆっくり覚えるとするか——





  昼休み
  俺は授業の教科書をしまって、部活用紙を見る
  どこに入ろうか……
  始業式に転校してきたので入部届けに関しては1年生と気持ちは同じだ
  しかも俺の場合、腕、肩故障と、運動部には入れない条件の中にいる
  ということは、必然的に文化部になるわけだが

  「オカルト研究会、演劇部、ジャズ研究会……文化部の種類が多すぎるだろ。って、オカルトってなんだよオカルトって……」

  部員、いるんだよな……
  本気でどこに入るか迷っている訳だが——
  その時
  ジャララ〜ン……
  エレキギターだろうか
  前の方から、って……
  平沢!?
  あのふわふわしているように見える平沢がエレキギターをいとも簡単に弾いていた
  あいつ、そんな特技が合ったんだ——
  「う〜……分かんないよぉ〜」
  ギターか……
  声をかけてみることにした

  「平沢、どこが分からないんだ? 」
  「ほぇ〜? 石田君ギター出来るの? 」


  天然ふわふわ系って感じか…… やっぱり俺の考えは間違いなかったんだ
  まぁそれはいいとして

  「まぁ、俺はアコースティックだけど」
  「私ね、ビブラートが出来ないの」
  「ビブラートか……こんな感じじゃね? 」

  俺は3年前にバンドを組んでいた時のやり方を信じて弾いてみる
  まぁ、三年前に組んでいたバンドは半年持たずして潰れたけどな
  ギュイィィィン……

  「わぁすごいすご〜い! 」

  平沢の目が輝いている
  上手く弾けてよかった……
  これで俺がミスしたら、俺は何を偉そうにと皆にいじられるところだった

  「ねぇねぇ! 石田君軽音楽部入らない!? 石田君みたいな人がいたら大歓迎だよ〜」
  「軽音部? 男子いるのか? 」
  「いないよ〜」

  そうか
  男子いないなら、いいかもしれないな……
  どうせ、入る部活は他にないだろうし

  「あぁ、今日見学させてもらうよ」
  「よかったぁ〜。じゃあ放課後ね! 」

  とりあえず
  部活、決定と……




  NEXT……