二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: けいおん! 会いたくて—— ( No.8 )
日時: 2011/01/19 21:06
名前: 藍那 ◆zCS1o.kilU (ID: Nf5qxtZ9)

  3


  「……というわけで、軽音部に来たと言う訳だ」

  今話しかけてきたのは、多分同じクラスの『秋山澪』だったと思う。ファンクラブも出来るほど美人らしい。まぁ確かに
  興味なさそうだって? 俺は彼女いない暦年齢なんだ。興味があるわけがない

  「あ……うん。とりあえず俺昔はバンド組んでたこともあったし」
  「そうなんだぁ〜」

  今のは若干天然系の『琴吹紬』だったはずだ。確か同じクラスだった。金持ちで有名の人らしい
  まぁ、例によってバンドは半年持たずだったけど
  そして

  「じゃあ二年前の文化祭のビデオ見せてあげよっかぁ!! 澪が大活—— 」

  ボカァァァ!!
  今話していたのは『田井中律』という、超元気な女子だ
  そして、何故か秋山はその田井中を、でかいたんこぶが出来るほどに強く殴っていた
  とりあえず、殴る音が爆発音みたいだった
  そして俺を見るなり

  「なんでも……ないんだからね」

  秋山の周りから……邪悪のオーラが……

  「はい、興味がわいてこないから結構です」

  俺は、田井中の二の舞にならないようにこの話題から避けておく
  聞かないほうが、いいんだろう……





  「じゃあ、これで部員は全員なのか? 」

  秋山が落ち着いたところで、俺は聞いてみる

  「いや? あと一人後輩がいるよ〜」
  「そっか」

  俺と部員一同は、椅子に座って、ケーキと紅茶を嗜む……これって、すごい高そうな……

  「これは、いつもだれが? すごい美味いんだけど」
  「それはねぇ、ムギちゃんが用意してくれたんだよぉ〜」

  平沢が嬉しそうにケーキを頬張りながらそう教えてくれる
  ムギって琴吹のことか?

  ……納得

  「それで、石田は軽音部入ってくれるのか? 」

  田井中、顔近っ

  「うーん、他にやることないし、軽音部なら楽しくやれそうかなって」
  「本当!? 」

  秋山も俺の顔に近寄ってくる

  「入る、入るから」

  皆、とりあえず顔が近いんだ
  俺、一応男子だから困るんだが

  「よっしゃぁぁ!! これで新歓ライブ幅が広がるぞー! 」

  田井中が男勝りに叫ぶ

  「やったぁ〜! よろしくね石田君」

  声でかい……
  まぁ、皆喜んでくれてるからいいか

  ガチャ
  入り口のドアが開いた
  それに反応して、平沢がドアに向かって走っていく

  「あ〜ずにゃ〜ん!! 」

  あれが後輩……

  「ちょ、ちょっと先輩ぃ!! 苦しいですよぉ! 」

  平沢がその後輩に抱きついて離さない

  「えっと、あれが後輩の……」
  「あの女の子が『中野梓』唯はあずにゃんって呼んでるけどね」
  「はぁ、あれが」

  真面目そうな女子だよな
  やっと解放された中野が、俺をじっと見つめる

  「……えっと」
  「あ、俺は石田竜雅。この部活入ることに決めたから、よろしくな」

  あぁ、と納得したような顔をしていた

  「先輩が石田って人ですか。教室で噂してましたよ。全国大会史上初の三冠がどうとか……」
  「あぁ、それか……ん、みんなどした? 」

  平沢はフォークに刺していたケーキを落とし、琴吹は紅茶を落としそうになり、田井中に至っては紅茶を吹き、秋山は完全に絶句している

  「あれ、みんな……」

  いっせいに皆が俺のところに集まり

  「全国大会ぃぃぃ!! 」

  ……え、全国そんなに珍しい?





  NEXT……