二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: とんがりボウシと魔法のお店 ムーンライト魔法学校だより ( No.2 )
日時: 2011/04/06 18:29
名前: minmin (ID: BKGAQbzV)
参照: http://ameblo.jp/busuke1031eri/

第一話〜魔界に迷い込んで〜



それは、私が本を読みに行ったときのことでした…。

「何?この本。」

私は、一冊の古びた本を見つけ、取り出した。

このような本は、今までは無かったはずなのだが…。

その本を開いてみた。
けれど、中に書いてあったのは文字ではなく、記号のような物だけであった。


私は、興味本意でその本を解読することにした。


しかし、この本の表紙に描いてある2匹の猫の絵…
ジュエルに似ているような気がするのは気のせいではないだろうか。


ジュエルとは、
我が家で飼っている猫で、
これよりも綺麗な白は無い位純白で、
頭から尻尾まで毛がふわふわしている。
そして、首に黒いリボンが付いている。

しかし、ジュエルは尻尾の先が黒いのだ。
私は、それが不思議で堪らなかった。

…さすがに解剖まではしなかったけど。


「さて、そろそろ始めますか。」

私は、山積みになった資料を部屋へ持ち込んだ。

その日は、その本の解読をするため、夜中まで起きていた。


————…


私は目を覚ました。

いつごろから眠ってしまったのだろうか。

私は時計を見た。

睡眠時間が浅いと頭が良く回らない。
時間が有るのであれば、二度寝をしようと思っていたのだが…


…7時55分?
…嘘でしょ?

ちょっと待って…寝始めたのは何時だろう…。
って、そんなことを考えている暇は無い!


これは走っていかなければ遅刻をしそうだ。

とは言っても、朝食はとらなければならない物なので、
朝食を食べ終えてから向かうことにしよう。

慌てて食べるのもいけないので、落ち着いて、よく噛んで食べなければならない。


遅刻してしまっても、現代では廊下に立たされるようなことも無い。
廊下に立たせれば、授業の内容が分からないからだ。


作者「あっという間に中休みだぞー!」

…あれだけがんばって、解読できたのはたった5行。
その5行に書いてある内容は…

”ゆめまくらのまじない”

まじない 寝る デート (相手の名前)

相手と仲良くなれるまじない

ラピスラズリをベッドの周りに置く
夜に変身し、呪文を唱えベッドに横になる
5日間続けることで、効果を発揮する


後は読めない。


夢枕って、たしか死んだ人が夢に出てくるっていう物だったような…。

それに、変身とは、一体どういうものなのだろうか。
もしかして、二次元の世界に入れたりして…。

「千晶、何をしているの?」

親友のドルチェが来た。
彼女は私の同士で、私の数少ない中の友達である。
まぁ、ネット友達ならば沢山いるのだが…。

「ちょっと、面白い本を見つけたから読んでいたの。」

と、正直に言うと、ドルチェはぎょっとした。

「どうせ、『文字なんて書いてないよ?どうやって読むの!?』とでも言いたいんでしょ。」

図星のようだ。

口にしなくても、表情に表れているからすぐに分かった。

「そういえば、同じようなものがポケモンbwの深海遺跡にあったよね。」

そういえば、意味不明な文字があったような…。
まぁ、あれとは法則が違うけど。


次にドルチェが口を開いた途端、チャイムが鳴った。

「ノシ。」

そう言って、ドルチェは自分の席へ戻っていった。



———そして夜


その日は早めに寝ることにした。
理由は、最初に解読した5行、ゆめまくらのまじないをやってみたかったからだ。

「まじない 寝る デート ドルチェ」

私は呪文を唱え、ラピスラズリを置き、ベッドに横になった。

「まぁ、同性なのにデートはちょっとおかしいけれど…。」

すぐに眠気が来て、私はすぐに寝てしまった。










気が付くと、私は見知らぬところにいた。

「…ここはどこ?」

正面には、太陽のような顔をした人(?)が座っていた。

「ようこそ。選ばれし魔法使い。
魔界へ行き、魔法学校へ通ってください。」

状況が判断できないのに、急にそんなことを言われても困る。


…あれ?
いつもの夢なら、ストーリーに流されて、自分の意思とか無いはずなのに…。
ということは、これは夢ではないのか?


まず、整理をしよう。
確か、ゆめまくらのまじないをして、
そのまま眠りについて、
気が付いたらここにいて、
あの人が魔法使いとか何とか言ってきて…。


「ねぇ、ボクと契約して、魔法少女になってよ…。」
急に、後ろからそんな声が聞こえた。
ていうか『魔法少女マドカ☆マギカ』の台詞だよね。それ。


私は振り返ってはいけないような気がしつつも、
気になって仕方なかったため、振り返ってみた。

後ろにいたのは…。

って、これはジュエル…だよね?
確かに見た目はジュエルだけど…。
このジュエルは後ろ足で立って、日本語を話している…。

「何でジュエルが後ろ足でたって、日本語喋っているの!?
こんなの、非現実的だし!第一ここは…」

と、言い終わる前にジュエルが遮った。

「だから、ちゃんと話を聞くミャ!
ま、話すことといえば、初代校長先生の言ったとおりだミャ。
行き方については、自分で考えてやるミャ!」

拒否する…と言う選択肢はないの?


「ミャッミャミャ〜。」

ジュエルは煙と共に姿を消した。
っていうか、アレは瞬間移動?


…あれ?
なんか急に…意識が…途切れ‥て…


千秋は目の前が真っ暗になった!▼(ポケモン風)


私は目を覚ました。
見回してみると、そこはいつもと変わりの無い、自室だった。

あれは夢だったのかな…

そんなことを考えながらクローゼットを開けた。


あれが夢だとは、私は思えなかった。
そこにあった暖炉は暖かかったし、リアルだった。

何も変わりが無いのがおかしい…。
まぁ、そのほうが楽なのだが。

しかし、着替え終わった後に、私はいつもと違うところに気が付いた。

クロゼット中に鍵が入っていたのだ。

勿論、鍵なんて入れた覚えはない。


そして、何かのスイッチみたいな物も有った。
ボタンを押したとたん、とても大きな音がした。
きっと、何か重いものが動いたのだろう。

気が付くと、目の前には不思議な扉があった。

扉を調べたけれど、その扉はびくともしなかった。
調べれば調べるほど、謎は深まるばかり…。

「この鍵を使えば開くとか?」

そう思い、鍵を使ってみた。
すると、扉が開けられるようになった。


千秋はしばらく「どうしよう」と、戸惑った。
そして、勇気を出して扉を開いてみた。


扉を開けると、そこは、見たことがないところだった。

少なくとも、室内であることは確かだった。


前を見ると、そこには変な顔をした人(?)が立っていた。


「ほ………ほ……!



干し柿のおばけえぇぇぇぇ!!!?」

思わず、叫んでしまった。
普段、思ったことを口には出さない千秋にしては珍しいことであった。

「誰が干し柿のお化けだ!!!!
俺はこの寮の管理人のテツだ!!!」

と、テツが怒鳴り、いきなりお説教を始められた。

(テツの声も、十分大きかったと思うけど…。)

「第一に…「テツさん!」

千秋は、テツの声を遮った。

「ここ、どこですか…?」

そう言ったら、テツは呆れて言った。

「そんなことも知らずに来たのか…
ここはお前らで言う、魔界だ。」


…へ?
魔界…?

私、二次元の世界に着ちゃったの…?