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＊思い出したくない＊ユネSIDE




まぁ・・・そりゃぁ驚くだろう。

「完璧って・・・」

「あぁ。完璧。何もかも完璧じゃなきゃいけないんだ」

過去の事を思い出す。

思い出したくはない。

「でも俺は・・・完璧にはなれなかった」

そう・・・。

完璧だけを求めていて追い続けた結末が、崩壊されたんだ。

「親は俺を捨てた。そして親は・・・新しく子供を生んだ。それがあの2人だった」

「・・・そうか・・・」

真剣に聞いてくれてるエスカバを見てると、自然と楽になる。

「2人も俺と同じだ。完璧じゃなきゃ捨てられるんだ。まだ小さな子供だ。それなのに完璧って・・・。今考えると・・・そんなの無理なんだ。でも俺たち3人はその現実を受け入れて此処までやってきた。けど・・・」

言葉が途切れた。

「・・・??」

「バカだよな・・・!?完璧って・・・俺は・・・完璧じゃ・・・無いのにさぁ・・・」

「!!ユネ?!」

気づいた時には、俺は泣いていた。

「完璧になんか・・・なれないのに・・・」

泣かないって決めたのに・・・。

何故だ??

首にかけてある青く光るネックレスを見て、握り締めた。

「完璧・・・なんて・・・」

震えが止まらない・・・。

あの時と同じだ・・・!!

「ユネ!!しっかりしろっ!!」



＊続く＊