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＊もう、いいんだ＊ユネSIDE




震えだしたら、頭の中を何かが走り回る。

ダメだ・・・!!

体が言う事をきかない・・・。

青いネックレスが過去を語るかのように俺の記憶の隅から隅まで過ぎった。

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『お母さん!!みてみて〜☆』

『あら、綺麗な石ね!!あ・・・そうだ!!この石でお母さんがネックレス作ってあげる♪』

『ほんとに!?やったぁ☆』

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「ぅっ・・・」

両手で頭を抱えて再びベッドに倒れこんだ。

「ユネ・・・!!」

エスカバが俺の名前を呼んでいる・・・。

視界に何も入ってこない。

入ってくるのは・・・

昔の記憶。

幻覚・・・??

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『はい、出来たわよ』

『綺麗!!ありがとっ♪』

『大事にしなさいね??お母さんがそのネックレスに籠めた思いがあるんだから』

『思い??なぁに』

『ユネが何もかも“完璧”な子になれるように—って・・・』

『完璧・・・』

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この日から・・・

この日から俺は・・・!!

母さんと父さんは俺を信じていたのに・・・

俺は、

完璧にはなれなかった。

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『なんで完璧になれないの!?由子!!もっと頑張りなさいよっ』

『なんで・・・なんで!?由子は頑張ってるじゃん・・・!!これよりもっと頑張れだなんて・・・っ』

『泣いている暇があるの・・・??』

『っ!!』

『完璧だけが貴方の目指すべきものなのよ。貴方の未来は、決まっているわ』

『そんなの・・・!!』

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完璧を目指さなければいけない・・・。

未来が決まっている・・・。

自分で自分の道は切り開けない。

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『完璧じゃない子なんて、必要無いわ。貴方に期待した私達が裏切られたも同然ね。さよなら、由子・・・』

『なんで・・・なんでこうなるのっ!!由子だって・・・頑張ってるじゃん!!お母さんのバカァァァァァァァァァァァァ!!』

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あの叫び声は、未だに耳に残っている。

一生消える事の無い叫び声—。

嗚呼・・・俺は一生、

不幸者なんだな—。






＊続く＊