二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 少年陰陽師*双月恋妖絵巻* ( No.1 )
日時: 2011/02/08 22:09
名前: 翡翠&勾菜 (ID: lJTa6URm)
参照: http://www.kakiko.cc/bbs3/index.cgi?mode

〜麗菜・緤菜〜

夜闇の中を、少女たちが駆け抜ける。

その視線の先には、大蛇。

一人の少女が足止めの呪歌を唱える。
「その行くさきは我知らず、足をとどめよ、アビラウンケン!」

大蛇の足が止まる。

もう一人の少女が真言を唱えようした。
——が、
ふいにそれをやめ、足を止める。

その時、少女たちとは反対の方角からだ幼い少年の声が響く。

「オンアビラウンキャンシャラクタン!」

そのそばには、明らかに人ではない影が3つ。

少女たちは、警戒の色を瞳に宿した。

大蛇が少年と人外の者によって倒される。

少女たちが口を開く。

「あなたたちは、誰。」
「私達の邪魔を、しないで。」

冷たく言い放つ。

瞬間、少年たちも警戒の色を瞳に宿す。
「お前たちは何ものだ。」