二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 少年陰陽師*双月恋妖絵巻* ( No.10 )
日時: 2011/03/20 12:24
名前: 翡翠 (ID: OkvG1Pxs)

〜緤菜〜

麗菜の言葉によって警戒を更に強める十二神将。

私はそんな十二神将を睨み返していた。



……長い長い沈黙を破ったのは私でも麗菜でもなければ十二神将達でもなく——晴明の孫であり後継者である、昌浩だった。


「えと、ずっと睨み合ってても仕方ないし…安倍邸に行かない?」


…その場の誰もが硬直した。

そして、そんな中最初に口を開いたのは紅い髪の男。

「お前、何言ってるのか分かってるのか!?」

男の怒号が昌浩に降りかかる。

「そんなに怒らなくても良いじゃないか、このままここに立ってても仕方ないし、だったらいっそ安倍邸に…じい様に会ってもらうのが一番良いだろ?」

むすっとしながら言う昌浩の言葉に十二神将達は尚も反論しようとした、けど、その前に私が言葉を発する。

「…つまり、安倍晴明に会わせてもらえるということね…なら同行する」

私がさらりとそう言うとあからさまに十二神将達は顔を強張らせた。

まぁ、私が十二神将の主たる安倍晴明を呼び捨てにしたせいだろうけど…。

そんな事を考えていると昌浩が口を開いた。


「それじゃぁ、ついて来て、案内するから」

昌浩の言葉に私と麗菜は頷く。

十二神将達がこちらを変わらず警戒しているのには気づいたけど特に気にする事もなく、私と麗菜は安倍邸まで歩き出すのだった。







勾菜
何かすごい無茶な展開にしちゃった。
ごめんね、続き頑張って。