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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 少年陰陽師*双月恋妖絵巻* ( No.100 )
- 日時: 2011/06/22 21:50
- 名前: 翡翠 (ID: cFeUaxqL)
〜緤菜〜
麗菜と青龍を残して、私達は昨夜現れた牛鬼の手下についての情報を集めるべく、行動を起す事にした。
情報収集はそれぞれ何人かのグループで行動する事にしたんだけど……。
「いいって!俺は比古達と行動するから、紅蓮は緤菜さんと一緒にいろよ!」
「っな!俺はそもそもお前の護衛としてだな……」
「だから、その俺がいいって言ってるんだ!」
「何だと!まだまだ半人前の見習いのくせにっ!」
……このような言い合いがカレコレ三十分近く続いていた。
その光景に私を含め比古達も困惑というか、呆れた様な困った様な表情をみせていた。
「ねぇ、昌浩達って、いつもああなの?」
疑問気に、どこか楽しそうに比古が私に尋ねてくる。
「んー、出会ってまだ私達は間もないからいつもかどうかは分からないけど……」
曖昧に返す。
二人の言い合う光景を見ながら少しだけ“羨ましい”と思ってしまう自分がいた。
その事に自分で驚いたけど、でも、嫌な感じは不思議としなかった。
「そうなんだ、さて、昌浩そんなに言うなら、昌浩も緤菜さんと行動したらいいんじゃないか?」
比古の提案に、昌浩と紅蓮はギョっと目を見開いた。
「そしたら、比古はどうするんだよ!」
昌浩がすかさず言い返すと、黙って成り行きを見守っていた風音さんが口を開いた。
「比古達とは私が動くわ。それならいいわよね?」
風音さんの言葉に渋々と言った風に昌浩は頷いた。
行動グループはこうなったようだ。
まず、私、紅蓮、昌浩のグループ。
それから、麗菜、青龍、風音、六合、比古、たゆらのグループだ。
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