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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 少年陰陽師*双月恋妖絵巻* ( No.12 )
- 日時: 2011/03/21 20:13
- 名前: 翡翠 (ID: sdLb5.Z4)
〜緤菜〜
安倍邸への移動中、久々に笑った気がする。
だって、神将なのに!
物の怪の《もっくん》って!!
「ふふっ…」
そんなふうに考えてると自然と笑える。
「おい、何笑ってんだ!」
私の様子を見ていた物の怪が不機嫌に言った。
「別に?なんでもないよ?」
私の反応にもっくんがまた何か言おうとしたときだ。
「着いたよ、ここが安倍邸」
昌浩の到着の声に遮られる。
もっくんはむすっとしながらも黙り込む。
そんな姿が可愛いと思いながらも安倍邸の方へ視線を向けたときだ。
「昌浩様、お戻りになられましたか、そちらの方は…?」
門の前に金髪の長い髪が美しい、一言で言うと天女の様な容姿の女性が現れた。
…神気を発してるから彼女も十二神将だろう。
「あーこの二人は…」
昌浩が説明しようとしたときだ。
「説明するにしろ、中に入らないか?夜風が身体に障る」
黒髪の十二神将の言葉に「それもそうだね」と昌浩が返す。
そうして、私達は安倍邸の中に入るのだった。
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