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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 少年陰陽師*双月恋妖絵巻* ( No.146 )
- 日時: 2012/02/12 21:28
- 名前: 勾菜 (ID: h4O0R2gc)
〜櫻〜
すさまじいまでの珠櫻の妖力。
それを相殺するような時司大神の神々しい神気。
どくん、と胸の最奥が神の神気に呼応した。
「くそっ…」
いまだ痛む頭を押さえ、ゆっくりと立ち上がる。
傍らに立つ昌浩へと意識を向け、周りを警戒した。
どうせ、隙をついてこれを取り返そうとするのだろう。
さりげなく視線を向ければ騰陀がすさまじい形相でこちらを見ていた。
内心で笑みをかみ殺した。
取り返しても同じことの繰り返しなのだから。
そこに新たな気配が現れた。
その数3つ。
道反の姫と鳶色の髪の神将。そして——蒼い髪の神将だった。
「あら…人が増えたようね」
クスッと妖艶な笑みを浮かべた。
「俺も参加しよっかな」
背後に降りてきた廉狼に小さくうなずき、私達はそれぞれの得物を構えた。
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