〜麗菜〜力が入れ替わった気がした。父さまの力から、緤菜の力に入れ替わったのを感じる。謝らなければ…ふとそう思った。珠櫻に向けて術を放とうとした、その瞬間。すさまじい殺気を向けられた。手に持った太刀をふるう。だが。簡単に動きを封じ込められる。それを振りほどこうとし、抵抗をする。だが、ぴたり、と首にあてられたそれ。少しでも力を込めれば、それはたやすく私の首を掻っ切るだろう。「——…」誰のものかわからない吐息が、細くこぼれおちた。