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〜珂神〜

俺達はその後、山を駆けていた。
でも、そのとき。
声が聞こえたのだ。
山の比子神たちの声。

——にある——を…

「え？」
「どうした、瑩祗比古？」

どうやら、たゆらにはきこえないらしかった。

「静かにしてて…」

ゆっくりと目を閉じ、神経を研ぎ澄ませる。

——すべ…災厄……除く…封じ……可——

「なんだ…何がある…」

——祀られた……鏡——呪い…社——

比古神たちからの声。

「呪いの社……災厄を封じる…鏡…？」

その場所に当てはまるのは——…

「たゆらっ！」

俺は叫び、その場所へと向かった。















それが、全てを終わらせる鍵となることも知らずに————…