二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 少年陰陽師*双月恋妖絵巻* ( No.163 )
日時: 2012/04/03 19:56
名前: 翡翠 (ID: 5Fq5ezeC)

〜緤菜〜

麗菜の元に駆け寄ったは良いものの、正直、私が隣に居る必要があるのか疑問に思っていた。
だって、麗菜のすぐ隣には青龍が居たのだから。

彼に任せておけば麗菜は大丈夫なのではないか?
と、そう思ったんだ。

そう思ったからなのか、麗菜の隣に私が立つのが引けてしまって……。
一歩離れた場所で佇んでいた。

足を止めた後、意識を集中してみる。
多分、此処は結界の中に居るようなものなのだろうけど……。
何かがおかしい気がしていた。
確証はない。ただの直感だ。

この場の誰もが騙されている様なそんな気がして、冷や汗が背筋を覆っていた。
その正体を確かめるために意識を集中してみるけど、不自然な箇所は見当たらない。

ただの思い過ごしならそれでいい。
そう思い、集中するために閉じていた瞼を開けた。
開けた瞬間だった、違和感に気づいたのは……この、結界は父様の時司大神の生み出したもののはずだ。

なのに、それなのに何故……微かにだけど、この場を妖気が満たしているの……?