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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 少年陰陽師*双月恋妖絵巻* ( No.18 )
- 日時: 2011/03/22 21:13
- 名前: 翡翠 (ID: z3CYtkTJ)
〜緤菜〜
晴明の言葉によって室内には私達三人だけとなった。
「さて、まずはお二人がこの都に来た理由から、聞きましょうかのぅ」
晴明の言葉に私の脳裏にはある情景が浮かんだ。
* * *
…あれは、私達がまだ5歳のときの記憶。
一生忘れる事ができない呪われた、悲しい記憶。
「ねぇ、ねぇ、おかあ様、どうして、緤菜と麗菜はここから出てはならないの?」
幼い私は首を思い切り傾けながらそう口にする。
私の言葉にお母様は優しい声音で言ってくれる。
「それはねぇ…」
そう、お母様が続けようとしたときった。
空が急に暗くなり、近くに落雷が白刃の刃が如く落ちたのだ。
「なに…いま、の…」
今にも泣き出しそうになる私達二人にお母様は強張った表情で安心させるように言った。
「大丈夫よ、雷が鳴っただけだから…」
お母様の言葉に何とか泣くのを堪える私達。
けど、その直後だった…。
私達三人の前に《あいつ》が現れたのは。
お母様を殺し、私達に呪縛を残し、嘲笑った妖怪。
私達二人の運命を狂わせた者。
勾菜へ
中途半端でごめん。
妖怪に関しては勝手に決めてくれて良いから。
任せてしまいます。
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