二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 少年陰陽師*双月恋妖絵巻* ( No.35 )
- 日時: 2011/03/25 19:55
- 名前: 勾菜 (ID: JgiXnGnD)
- 参照: http://www.kakiko.cc/bbs3/index.cgi?mode
翡翠へ
えと、勝手に緤菜の会話も書いちゃう;;
ごめん!!!
〜麗菜〜
痛い。
怖い。
恐ろしい。
寂しい。
悲しい。
苦しい。
今の私の中にある、全ての感情。
無意識に頬を涙が伝う。
醜い私が私に囁く。
『独りは嫌なんでしょ。』
『我がままなんて、言えばいい。』
『緤菜だって、迷惑だって思ってるかもしれないじゃない。』
『アイツを倒すこと諦めちゃえ。』
(やめてっ!…そんなこと、思ってない!考えたくない!
…緤菜は、そんな子じゃないもの!)
『勝手に考えてればいいじゃない。』
(話しかけないで…ほっておいて…)
『そう。』
そう言って、醜い私は去っていく。
そのまま私はくず折れる。
悲しくて、悲しくて……怖い。
自分自身に恐怖を感じる。
————…誰か、助けて…——
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ハッと目を覚ますと、そこは先ほどとは違う部屋。
そして、少しだけ感じる神気。
これは、青龍のものか。
呼びかけようとして、声を出そうとする。
「———っ。」
しかし、声にならずに終わってしまう。
だが、青龍は気がついてくれた。
「気がついたか。」
「……えぇ……私は…」
「お前は、あの後倒れたんだ。」
「え…あ、そう。そうだったわ。」
そのまま、言葉が途切れる。
先に沈黙を破ったのは青龍だった。
「…晴明に報告してくる。」
「ごめんなさい。」
そのまま、青龍は穏形して晴明の部屋へ向かった。
* * *
それから、少したった後、緤菜が顔を見せた。
「麗菜!」
「緤菜!」
二人はお互いの名を呼びあうと、抱きあう。
「どうして、無理したのよ…」
「だって…青龍がいたから、大丈夫かなって。…油断したの。」
「麗菜…よかった、無事で…本当に」
「ごめんね、緤菜。…心配かけて。」
そして、無事を確かめあう。
昔から変わらない。
私達の日常。
この時、たしかに私達の運命の歯車は廻り始めていた。