二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 少年陰陽師*双月恋妖絵巻* ( No.47 )
日時: 2011/03/29 22:42
名前: 翡翠 (ID: bTHq/plJ)

〜緤菜〜

神気に身体が包まれた瞬間、身体に《あの方》が入ってくるのが分かった。それと同時に呪縛が沈静化するのも…。
はぁ、貸しを作っちゃったな……。
それに、あの条件承諾しちゃったし…。

「麗菜…怒るかな?」
『麗菜?あぁ、お前の姉か』

脳内に直接響く声。
その声が響くたびに身体に霊力でなく、神気が満ちる。

『やはり、あいつの娘だな、我の神気が人間の身体にここまで馴染むとは。お前も我が巫女姫たる器に相応しい』
「…おしゃべりはそれくらいにして下さい。…条件を呑むとは言いましたがそれは、あいつを《牛鬼》をこの手で調伏した後の話です」

どこまでも尊大な言葉に私もしっかりと返す。
…身体が軽い。
さすがは《王龍》様と言ったところね。

『良いだろう、その言葉忘れるでないぞ』

王龍様の言葉と同時に身体に巻きついていた妖気が神気によって浄化される。自由を取り戻した私は、溢れる妖怪達に刀印を振りかざした。



そうして、思う、牛鬼を倒し、麗菜と再会すると。




*   *    *

勾菜へ

勝手に神様の名前決めちゃった。
王龍(白龍と黒龍の本来の姿。龍神の頂点に君臨するほどで貴船の祭神とも顔見知り)
とりあえずの設定。