二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 少年陰陽師*双月恋妖絵巻* ( No.66 )
日時: 2011/04/10 21:31
名前: 勾菜 (ID: 7HladORa)

〜麗菜〜

深い闇の中。
真っ暗で何も見えない場所。
さみしい…
そう感じてしまう場所。

『ここは…』

そんなときに、温かい『声』が聞こえた。

『麗菜…』

それは、祈りにも似た『声』だった。

『誰…私を呼ぶのは…』
深い闇の中、『声』の主に向かってそうつぶやく。
そのとき、闇の中に一筋の光がさす。
それに手を伸ばす。
『—————。』

*           *           *


「———…っ」
部屋にかすれたうめき声が漏れる。
それに青い神将が反応する。
「…麗菜…?」

それに反応したのか私はのろのろと瞼をあげる。
「せ…いりゅ…?」
「!…気がついたのか…」
一瞬、驚いたような顔をしたような青龍。

「ごめ…なさい」
「…少し眠れ…晴明に報告してくる」
「えぇ…」
それに従い、麗菜は目を閉じる。

それを確認して青龍は部屋をでた。



目を閉じた状態で考えたのは、緤菜のこと。
あの子は大丈夫なのだろうか。
牛鬼はどうなったのか。
…母さまは?

そんなことばかり、考えてしまう。
麗菜は祈る。
みんなが無事であるように。
緤菜と再び笑える日が来るように。

*翡翠へ*
明日は更新できないっ;;
ごめん;;