PR
二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 少年陰陽師*双月恋妖絵巻* ( No.72 )
- 日時: 2011/04/16 14:18
- 名前: 勾菜 (ID: 0fPlrl5B)
〜麗菜〜
しばらくして、ふいに背後から声をかけられる。
「なぜ起きている。」
無愛想だけど初めのころより少し温かい声。
「青龍……」
名を呼び、振り返ると先ほどより眉間にしわを多くよせる。
それについ苦笑をもらす。
「ほら、そんな顔してちゃだめよ。」
そう言う。だが、青龍は気に留めない。
「お前はまだ万全ではない。」
「わかってるわよ。」
そこで再び空を見る。
そんなときに、築地塀を乗り越える小さな影。
「あら…」
「え?」
小さな影——昌浩。
「え、えっ」
突然のことで昌浩は動揺している。
「傷はもういいのか?」
昌浩に変わり、そう問うてきたのは十二神将勾陣。
「ええ、だいぶ。」
そう答えると後ろから不機嫌そうな視線が向けられる。
「昌浩は、夜警?」
「はい…麗菜さんは?」
それに薄く微笑する。
「私は…なんとなくね。」
そこに、不機嫌率4割突破の低い声。
「麗菜……いい加減に部屋に戻れ。」
それに、さすがにまずかったかな…とか思いつつも昌浩と話している。
青龍が実力行使に出ようと、腰を浮かべたときに…瑠璃の光がこぼれる。
「え…」
私の懐からこぼれだす瑠璃色の光。
私はあわてて玉飾りを取り出す。
それを見た瞬間、足から力が抜ける。
「っ……」
くずおれる寸前に青龍が支える。
「おい、麗菜っ」
「麗菜さんっ!」
その叫びに小さく大丈夫と返す。
その瞬間頭の中に光景が映る。
それに愕然として呟く。
「っ…母様……」
その呟きに周りの面々が唖然とする。
内心の焦りを隠し、何度も繰り返しつぶやく。
「緤菜…母様…王龍様…」
本心を隠すために、何度も。
*翡翠*
なんか、全然進まない;;
ごめん><
PR