〜麗菜〜一瞬、時が止まった気がした。ずっと…ずっと、会いたかった大切な人物。唯一の肉親。血を分けた妹。自然に涙があふれる。動かない足を叱咤して、緤菜に駆け寄る。「せ…緤菜…っ!」異界で別れた時からずっと会いたかった緤菜にやっと会えて、すごく嬉しかった。「よかった……よかった、無事で…」今までこらえていたものがあふれ出す。「怪我は…?」いつもの癖のようなもの。早く緤菜が落ち着いて、また笑いあえる日が来るといいな…そう願って。