二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 少年陰陽師*双月恋妖絵巻* ( No.96 )
日時: 2011/06/01 21:41
名前: 翡翠 (ID: oShmi/gg)

〜緤菜〜

昌浩と一緒に現れてた少年、比古との挨拶を済ませた私達は道反の大神の居るであろう場所に向かうため風音の元を訪れていた。

移動中、先ほどの麗菜の様子が気になったが特に何を言うでもなく私達は歩き、風音の居る部屋の前までたどり着いた。

部屋の前まで来たとき紅蓮が足を止めた。

「どうしたんだ?紅蓮」

昌浩の言葉に紅蓮は眉根を少し寄せながら低い声音で言った。

「いや、俺は此処で待つ」

紅蓮の言葉に麗菜達も振り返るが昌浩に任せる事にしたのか部屋の中へと姿を消した。
私もそれに続こうか、此処に残るかで迷い、結局残る事にする。

「なんでさ、一緒に来ればいいだろ?」
「何でもだ」

何となくどちらも引く様子が無いのを感じた私は二人の間に立って言った。

「じゃぁ、私が紅蓮と此処残る。だから昌浩は皆の所へ行って?」

私の発した言葉に二人は目を見開いている。
そんな状況の中、昌浩が言った。


「分かった…緤菜さんが残ってくれるなら俺行ってくるよ」

昌浩の言葉に私は一度大きく頷く。
その返事を見た後、昌浩は皆の後を追って部屋の中へと姿を消した。


…部屋に入る寸前、昌浩は呟いていた。

「まさか、緤菜さんも紅蓮って呼んでるとは思わなかったなぁ」

呟きはどこか、安心したような寂しさのような複雑な響きをしていた。




*      *       *


勾菜へ

約10日も更新できなくてごめんね;
忙しくて中々;ほんとにごめん。