二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 少年陰陽師*双月恋妖絵巻* ( No.99 )
日時: 2011/06/05 22:10
名前: 勾菜 ◆QyplZtgIXg (ID: vKo2Fmoq)

〜麗菜〜

大神と話し終わり、入口で待っていた緤菜たちに声をかける。
「お待たせ、緤菜、騰陀。」

できるだけ、微笑む。

「どうだった?」
「大神に協力しようと思って。」

その言葉に緤菜は目を丸くする。

「大神に協力するの?どうして?」
そう問いかけてくる、緤菜に言葉を選んで大神との会話をすべて話した。

「そうね。それならいいよ。紅蓮もいいよね?」
緤菜が傍らにいる騰陀に問いかけた。

その言魂に目をみはる。
そして内心で安心したような気持ちになる。
——緤菜は大丈夫だ。

「ああ。」
それに、動じることなく騰陀は返答をした。
「ありがとう。あ…」

そんなことをしていると、昌浩についていた十二神将たちが現れる。
十二神将たちは実にいろいろな反応をした。

十二神将、勾陣は
「おい、昌浩………珍しいな。お前たちが一緒にいるなど」
と、騰陀と宵藍の精神を逆なでするような物言いを。

十二神将、六合と白虎は
「……」
唖然として無言のまま、立ち尽くし。

十二神将、朱雀と天一は
「これは…珍しい…」
「麗菜様、緤菜様も…」
と目を瞠り。

「久しぶり。あ、そうだ。晴明様から言伝があるのだけど…」
「なんだ?」
そう返したのは勾陣だ。
「えっと…勾陣と天一と朱雀は安倍邸に戻ってきてくれと。二人しか戦えるものがいないから…」
「そうか。わかった。あとはまかせたぞ。」
「わかりました。」
「ああ。白虎、風を頼めるか?」
「ああ。」
そのまま、四人は聖域を出ていく。

「忘れてた。麗菜、ありがとう。」
「いいのよ。…じゃあ、さっそく行動に移そうk…」
「待て」

その声を遮るようにして発せられたのは、耳慣れた声。
「宵藍…なに?」
「俺はお前に話がある。…騰陀たちは行け。」

それに騰陀は不機嫌そうな顔をしたものの、緤菜にひかれて出て行った。
ほかの者も同様に。

静寂に耐え切れなくなったころ、宵藍は口を開く。

「麗菜…お前は俺に何を隠している?」






















その言葉に心臓がが凍りつくのを私はその時自覚した。