二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 鋼の錬金術師 —孤独ノ音— ( No.4 )
日時: 2011/01/13 22:12
名前: 花桜 (ID: xjLgaDWy)


sound.1 始まりは調査より



「ぶぇぇぇぇぇっっくしょいっっ!!」
「うわぁぁっ!?」


豪快にくしゃみをしたのは、金髪金目の背の低い少年。
エドワード・エルリック。
それにかなり驚いているのは、鎧。
アルフォンス・エルリック。

「兄さん、風邪?」
「いーや……ぜってーにそんなはずはねぇ……。最近は一応お腹出して寝ないようにしてるからな……」
「ばっちりお腹出して寝てるよ」


つっこんでアルフォンス(アル)はため息をついた。



2人が今いるのは、とある町だ。
自然が溢れている。川も輝いているし、植物や食料も豊富で、何より空気がきれいである。
そんな町に、2人エルリック兄弟は調査に来ていた。

「で、兄さん。誰探してるの?」
「いや別に、誰も」
「……は?」


ずぱっと言い捨てたエドワード(エド)に、アルは驚いた。

「じゃあこの町には何しに来たの?」
「いや、もちろん調査。なんだけどよ……大佐が「あの町では最近妙な事が起きているらしい。調査に行って来てくれたまえ」ってなー」


大佐、の部分だけ声を変えて、エドは言う。
アルは呆気にとられ、さらに深いため息をついた。

「じゃあ、この町で起こっている不思議な事って?」
「夜遅い時間に、奇妙な物体が人を襲うらしいぜ?キメラ(合成獣)かなんだか知らないけど、とりあえず調査を頼むってさ。見つけ次第写真と報告書の提出。少しばかり戦闘をしてみて、そいつの能力も調べ出してくれってさ。あー面倒くさい……」


頭をボリボリかきながらエドは言った。
アルもため息をつきながらうなずく。そして、ふと顔をあげた。



「兄さん。あれ……」

アルが指をさす。その先には、1人の少女と、図体の大きな少年5,6人が周りを取り囲んでいた。
少女は震えている。淡い金色の髪には白い包帯がまかれている。その紅玉のような赤い瞳。それには希望の光、がない。映るのは、絶望の影。



「とっとと出てけよ、よそ者!!」
「お前なんて消えちゃえ!」
「勝手にこの町に入ってきてんじゃねぇぞ!!」


「あの変な化け物操ってんのお前だろ!?迷惑してるんだよ、こっちは!!」


1人の少年が叫んだ言葉に、エドとアルは急激に反応した。
少女は叫んだ。

「知らない……そんなの知らないよ!!あの化け物は私の何でもないよ!ホントだよ!?」
「嘘つくんじゃねぇ!化け物が!!」


次の瞬間、少年達は少女に暴行を加え始めた。
周りに大人がいるが、見ているだけで何も言わない。それどころか、笑っている奴もいる。










「お前らやめろ!!」


エドはその間に割って入る。アルは少女を避難させた。

「化けモンとか言ってるけど……んな訳ねぇだろうが!!至って普通の奴だろうが!!」
「なんだよ“チビ”!何もしらねぇんだろ!?口はさむんじゃねぇぞ!!」


エドが震えはじめた。少女を避難させたアルは状況に気づき、慌ててエドのそばに寄った。


「お前もそいつの仲間かよ、“チビ”!」
「調子にのってんなよ、“チビ”!!」
「部外者は黙ってろっての、この“クソチビ”!!」
「化け物の味方してんなよ!“チビが”!!!」



エドはさらに震えた。そして低い声音で呟いた。

「……5回」
「は?」





「———てめぇらがオレの事をチ、チ、チビ……って言った回数だーーーっっ!!!!」
「うぉぉぉおぉぉっ!??」

少年達は驚いて逃げ去っていく。エドは地面に八つ当たりをしていた。



「あのガキどもー……次あったらぶっとばーす……。オレの事をあんな風に言って代価なしに暮らして行けると思ってんなよー……」
「に、兄さん……」


アルはなだめて、ぱっと後ろを見た。



「に、兄さん……。あの子……あの子がいないよ!!あの女の子!」
「あんだとぉぉぉぉおおぉっ!?」

確かにいない。エドは八つ当たりしたい気分のまま立ちあがった。


「行くぞアル!とっとと見つけ出して情報引き出して戦って帰るぞ!……その前にあいつらぶっとばーす……」
「(呪いより恐ろしいね、コレ……)とにかく行こうか、兄さん」


☆……☆……☆……☆……☆
次回予告(懐かしい…)


「……この音色は……?」

——眠れ優しき小鳥よ 自らの闇をうち消せ
時に逆らう者よ その罪を償え

「っ……来ないで!!こないでください!!」

生命ある物ならば 何もが優しきはず
感情ある物ならば 相手の感情わかるはず

時間が止まっても 私達は止まりはしないのだから


「安心しろ。オレ達はお前を傷つけるために来たんじゃねぇから」

最期に彼女はこう言った


「信じられません……。どうせまた裏切るだけ!!!」


       永遠に愛しています——と


 sound.2 歌が聞こえたその場所に

☆……☆……☆……☆……☆



りーさん


私こそ帰ってきてくれてうれしいよ!!
…だめだ、ホント嬉しい^^*おさえられぬこのかんzy(((

かっこいいかぬ??
ありがとう^^なんか自信つく&嬉しいよ!!
過去ありますよー…。
たいしたことではないけどねbb((待て


ありがとう!頑張ります☆
コメント行くぜぃbb