二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: デュラララ!!—二人の転入生— ( No.12 )
日時: 2011/01/30 10:01
名前: ダレン ◆DFe5UsycxQ (ID: yL5wamFf)

「・・・ここまでくれば大丈夫かな・・・?」
青年は立ち止まり、周りを見渡した。
ケンカの音は遠くに聞こえる。不良たちも追ってこない。
とりあえずは安全だと判断した青年は、振り返る。
その視線の先にいる男女の双子にむけて言葉を吐いた。

「ごめんね、走らせて。大丈夫?」
「・・・大丈夫です・・・えっと・・・」
「あぁ、紹介がまだだったね、俺は如月 留依。気軽に留依って呼んでよ」
「僕は「わっ、私、葉月 柚烏って言います!柚烏って呼んでくれると嬉しいです!」
「・・・ちょっと姉さん」
—————いくらなんでもテンパりすぎでしょ・・・—————
「へぇ、柚烏ちゃんか。いい名前だね。で、そっちの君は?」
「・・・僕は、葉月 柚兎汰です。柚兎汰って呼んでください」
「柚烏ちゃんと柚兎汰君ね。うん、覚え・・・たぁぁぁぁぁあ!?」
「お前ナニ誘拐してんだ」

留依という青年の頭をはたいた青年はそんなことを呟いた。
留依はその青年をキッと睨むと
「ナニすんだよ翔っ!痛ェじゃねぇか!」と叫んだ。
「当たり前だ、痛くなるように叩いたからな」
「てめぇぇぇぇぇぇ!てか、俺は誘拐なんかしてねぇし!!」
「じゃあ、その子たちはなんなんだ?」
「さっき知り合ったんだよっ!」

そんな会話を横目に柚兎汰は柚烏に話しかけた。
「ねぇ、姉さん」
「どうしたの、柚兎汰?」
柚兎汰の声には反応したが、視線は言い争っている留依の方を向いている。
—————・・・こりゃ、重症だ・・・—————
心のなかでため息をつく柚兎汰をよそに柚烏は、見つめ続ける。

いつまでも、ずっと—————