二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: デュラララ!!—二人の転入生— ( No.18 )
日時: 2011/01/30 17:01
名前: ダレン ◆DFe5UsycxQ (ID: yL5wamFf)

「なーんか、面白いことになってるねぇ」
影から一部始終を見ていた男—折原 臨也—は、ほくそ笑んだ。
———あの双子は・・・いい火種になりそうだなぁ———
そう考えて臨也は自分の妹たちのことを思い出し、露骨にいやな顔をした。
———そういやあいつらも双子だった・・・あんまいい思い出無いんだよなぁ・・・———

そんなことを考えながら、自らの事務所へと去っていった。







「たっだいまーーーーー!!」
「・・・帰ってきたのね。来なきゃよかったのに」
「えー、波江さんひっどーい」
「気色悪いわ」
「ちぇー」
帰宅早々夕飯を作っていた女性—矢霧 波江—に冷たくされた臨也は、部屋の片隅にいたもう1人の女性に気がついた。
「・・・?波江さん、あれ誰?」
「同業者。アンタとそっくりな」
「俺そっくりな?もしかして名前は甘楽?」
「んなわけないでしょ」

その女性は遠目で見れば男か女かわからない容姿をしていた。
腰より少し短いこげ茶色の髪をそのままおろしている。ツリ目ぎみな緑の瞳は見とれてしまうほどきれいだった。
軍服のような服は物々しさを感じさせず、なかなか似合っている。
———・・・へぇ、けっこー美人じゃん———
そんなことを思いながら臨也はその女性に近づいた。

「初めまして!俺は折原 臨也。君は?」
「杉倉 白里」
「白里さんか、うん覚えた。で、なんでここに来たの?」


「あなたを・・・ひと目見たかったの」


「・・・なんで?」
嫌な予感がする。
「あなた・・・人間が好きなんでしょ?」
「あぁ、そうだけど・・・」
ものすごく嫌な予感がする。なんだか・・・シズちゃんに会ったときみたいな・・・嫌な感じが・・・。
「私も・・・人間が好きなの」
まだだ・・・確信にはまだ遠い・・・なんだコイツ。
「しかも、あなたよりも・・・ね」
次に白里が言った言葉で、臨也の嫌な予感が確信へと変わった。



「ねぇ、折原君、君は人間を殺せるかな?本当の憎悪を持って、原型すら留めないほどにぐちゃぐちゃにして殺すことができるかい?」




!・・・こいつヤバイ!
俺よりもいかれてる!!
「私はできるよ、その気になればあなたが嫌っているあの化け物や都市伝説だって・・・」
そう言って白里は立ち上がった。
去る前に一言だけ言い残して—————


「そろそろ私も参加したいな。見ているだけというのはとても退屈なんだ。」





「その気持ち・・・君にも分かるよね、折原君」