二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: デュラララ!!—二人の転入生— ( No.26 )
日時: 2011/02/05 13:56
名前: ダレン ◆DFe5UsycxQ (ID: yL5wamFf)

その夜———


「ねぇ、柚兎汰ー」
「何、姉さん」
「エスパーに効くタイプって何〜?」
「・・・悪じゃない?」
柚烏は今床に寝っ転がり、ポケモンをやっている。
どうやら四天王に挑戦しようとしているらしい。
「え〜、悪ってなにかいたかなぁ〜?」
「・・・捕まえればいいじゃん」
冷静に答えを返した柚兎汰は、パソコンで何かやっている。
「?あれっ?ニコニコじゃないっ!?」
「・・・僕がいつでもニコニコ見てるとでも?」
「うん、そう思ってるけど?で、なにやってるの?」
「・・・昼間、留依さんに教えてもらったチャット探してる」
「えっ!留依さんにっ!?」
留依の名前が出た途端、柚烏はゲーム機の画面から顔を上げてキラキラとした目を向けてくる。

———・・・キラキラしすぎだろっ!!———

と内心ツッコミをいれつつ、
「姉さんもやる?」と落ち着いて柚烏に問いかける。
「やるやるっ!それどこのサイト?」





☆チャットルーム☆
<<太郎さん、来良に新しい子が来たの、知ってますかぁ?>>
【えっ、それって転入生のことですか?】
<<そうそう、1年生らしいですよぉ〜>>
【へぇ〜・・・ってなんで甘楽さんが知ってるんですか!?】
<<秘密です☆>>

———セットンさんが入室されました———

「ばんわー」
<<セットンさん、わんばんこっ!!☆>>
【こんばんわー、】
【甘楽さん、ウザイです】
「あー、確かに。イラッて来ましたね、今の(笑)」
<<えー、二人ともヒドイですよぅ(`3´)プンプン>>
【√3点】
<<太郎さん、なんで点数にしちゃったのっ!?>>
「(笑)」
<<セットンさん、笑わないで!(泣)>>
「Σd(^д^)プギャー」
<<とことんヒドイっ!?>>

———戒呪さんが入室されました———

『ばんわー』
『なんか楽しそうですね』
『あれっ、しばらく見ない間に新しい人来てる。』
『太郎さん・・・ですか?初めまして、戒呪です』
<<戒呪さん、わんばんこっ!>>
<<てか、打つのはやっ!!>>
「ばんわー」
「ホントだ、打つの早い・・・」
【こんばんわ、はじめまして戒呪さん】
『太郎さんは今どこに住んでるんですか?』
【池袋です】
『へぇ〜、引っ越してきたんですかー?』
【はい、一年くらい前に】
<<ちょっとちょっと戒呪さん!なに今更な質問してるんですかっ!!>>
<<太郎さんいじめちゃダメですよ!!>>
『いじめてませんよぉ、甘楽さん』

内緒モード『いじめてんのそっちじゃないですか、臨也さん?』
内緒モード<<・・・あとで覚えといてね、留依君>>

「そういえば戒呪さんが来るのって結構久しぶりじゃないですか?」
「なにかあったんですか?」
『いえいえ、昼間に二人ここに誘ったんで』
『いなきゃいけないかなーって思っちゃって』
【へぇー】
<<戒呪さん、GJ!!>>
『・・・なんだろう・・・甘楽さんに言われても嬉しくない』
<<ヒドイっ!?>>

———金烏さんが入室されました———

———玉兎さんが入室されました———

<<あっ、新しい方!わんばんこっ!はじめまして!!>>
「ばんわー、はじめましてー」
【こんばんわー、初めまして】
(はじめまして、金烏です)
[はじめまして、玉兎です]
(戒呪さんに誘われて来ました)
[よろしくお願いします]
『いらっしゃーい、金烏さんに玉兎さん』
(わぁー、たくさんの優しい皆様方で私しあわせです)
[僕もです]
<<お二人はどこに住んでるんですかぁー?>>
(池袋に住んでます)
[ついこの間引っ越しました]
「てことは二人は一緒に住んでるんですか?」
(まぁ、一応)
[兄弟なんで]
(すいません、来たばっかりなんですが)
[そろそろご飯食べてきます]
【いってらっしゃーい】
『またきてくださいね、金烏さん・玉兎さん!』
(必ず来ますー)
[でわまたー]

———金烏さんが退室されました———

———玉兎さんが退室されました———




「姉さん」
「なあに、柚兎汰」
「明日・・・テンパらないでね」
「えっ!なんで!?何のこと??」
「だって明日留依さんと翔さんに池袋案内してもらうじゃん。姉さんが暴走したらさすがの僕も止めきれないから」
「・・・そっ!そんなことより、はやくいこーよ!夜の街!!いつもの日課!夜の散歩!!ほら、着替えて!!」
柚烏は顔を真っ赤にしながら柚兎汰を攻め立てた。




———もはや、手遅れらしい・・・。留依さんの名前出しただけでこのテンパりよう・・・———


———・・・大丈夫か?———


弟が心配していることに気づかず、姉は準備をしている。
この街にあるのは、幸せな出来事ではなく・・・






歪んだ愛の物語だと二人が気づくのはあと—————