二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: デュラララ!!—二人の転入生— ( No.54 )
日時: 2011/02/11 17:33
名前: ダレン ◆DFe5UsycxQ (ID: yL5wamFf)

——放課後 来良学園の校門前——

「あ、留依さーん!!翔さーん!!」
柚烏は、柚兎汰と一緒に校門に向かって行った。
その先には、留依と翔の姿。
「来たね。じゃあ行こうか、池袋!」
「はい!」
ワイワイしている二人の後ろで、翔と柚兎汰はボソボソと話していた。
「なんか・・・ごめんね、あんなハイテンションで」
「僕は大丈夫ですけど・・・姉さんはしゃぎすぎ・・・」



「他人の前なのに・・・。あんな姉さん、初めて見た・・・」



「じゃあ、どこに行こうか。どこ行きたい?」
「お前・・・決めてなかったのかよ!?」
「俺、基本ノープランだから♪」
そんな会話をしていると、1人の少年にぶつかった。
「おっと・・・ごめんな。大丈夫か?」
「大丈夫です。ハイ」
その少年は、来良の制服を着ていた。黒髪でクセ毛。瑠璃色の瞳を隠すかのように眠たげな眼をしていた。
その少年を見た気がして、翔が声を出そうとした刹那———





ドッカーーーーン!!!




何か巨大な質量がぶつかる音がした。
すぐ・・・後ろのほうで。

「!・・・あの人ですか?」
少年は小声で呟いたがその声はだれにも届かなかった。
「あーあ、また静雄さんかぁ・・・。多分臨也さんもいるんだろうなぁ・・・」
留依がそれとなく言った言葉を、少年は聞き逃さなかった。
「静雄・・・さん?ですか?」
「・・・えっ?」
「あのバーテン服の人物は、静雄というんですか!?」
少年は、留依に勢いよく問いかけた。
その少年の気迫におされ、留依は驚く。
「え〜あー・・・ちょっと落ち着いて。じゃあ、名前を教えてよ。得体の知れない相手に情報を与えるほど、俺もバカじゃないからさ。俺は———」
「僕は不知火悠樹です、ハイ。でも貴方には今これといった興味は無い訳で、名乗らなくても結構です。で、あの人は静雄というんですか!?」
「はっ・・・!?」

———何だ、コイツ!!———


留依は内心イラつきながらも、ニコやかに答えた。
「・・・あいつは『平和島静雄』っていって、池袋で最強のヤツだから関わらないほうがいいぞ?」
悠樹と名乗った少年は、手帳に何か書き込んでいた。
「ありがとうございます、ハイ。またどこかでお会いしましょう」

そう言って、轟音が聞こえたほうへ走っていった。

「なんか・・・変なヤツだったな。・・・留依?」
翔が話しかけても留依は答えなかった。

「?・・・お〜い、留依く〜ん・・・?」
「・・・つく・・・」
「は?」
次の言葉を聞いた翔は、呆れるしかなかった。




「なんだよ・・・アイツ、イラつくなぁ・・・!」