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「・・・で、どこ行くの？姉さん」
「あっ、柚兎汰！これカワイイ！！一緒に持とう！！」
「・・・オイ」
呆れた様子で弟は隣でキャピキャピしている姉を見た。
———まぁ、姉さんがはしゃげるのは僕と二人きりのときだけだから少しくらいいいかもね———

そんな二人に近づく影がいくつか—————



「こーんにーちはっ！」
「今ヒマ？」
「よかったら一緒にお茶しない？」

・・・うわっ、古っ！！

いかにも不良な青年×３が二人に話しかけてきたとき、柚兎汰はそう思った。
「なぁ、いいだろ？おねーさんよぉ」
一人の青年がそう言って柚烏の腕を掴んだ。

！・・・こいつ・・・

「すみませんが、お断りさせていただきます。」
「・・・あぁ？」
青年が声を上げた途端、柚烏は笑顔で言葉を吐いた。

「せっかくお誘いをいただいたのに、残念です。今私は弟と買い物の最中なので、一緒に行くことはできません。でも、うれしいです。あっちでは、誘われることすらなかったので。うれしいんですけど・・・」

「あなたたち私のタイプじゃないの。だから、早く私たちの前から消え去るか土に還ってくださいますか？」

—————沈黙。

「・・・っこのガキがぁぁぁー！！」
そう言って青年が殴りかかってきたとき、その人は現れた。