二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: デュラララ!!—二人の転入生— ( No.61 )
- 日時: 2011/02/14 22:35
- 名前: ダレン ◆DFe5UsycxQ (ID: yL5wamFf)
突然ですが、本編はお休みして番外編を書こうと思います。
とある街のバレンタイン——————
今日は2月14日。
世間でいう、『バレンタインデー』。
女性が男性にチョコをあげる日。
楽しみな人がいて、「爆発しろ」と思っている人もいて————。
それは、歪んだ愛で染まった街も例外ではなく・・・。
池袋は、ピンク色で染められていた—————。
「柚兎汰っ!私、ちょっと出かけてくるね!!」
柚烏は、玄関で靴を履きながら弟に大声で言った。
「分かったー。僕も出かけるし」
柚兎汰は、そういうと台所に引っ込んでしまった。
その様子をみていた柚烏は、一際大きく深呼吸をすると街への一歩を踏み出した。
———今日こそ・・・!———
———留依さんに想いを伝えるんだ・・・!!———
頬を赤らめながら、愛しい人の下へと走り出した。
「なーんか・・・空しくなってきた・・・」
「てかこんな日に男二人で歩くもんか?」
「・・・寂しいな、お前」
「俺限定かよ!?」
街中で翔と留依は、そんな会話としていた。
「寂しいっつったら、お前もだろ?翔」
「ナンノコトカワカリマセンナァ〜(棒読み)」
「・・・ふざけんな・・・!!」
そんな時、ふいに翔の携帯がなった。
「・・・誰だよ。はい、もしもしぃ?・・・あーはいはい、分かった。すぐ行くよ。じゃあな」
そういうと、翔は携帯をしまい留依に向き直った。
「スマン留依!ダチに誘われて行く事になった!!てなワケで、じゃあな!」
「えっ・・・あ、ちょ・・・翔!裏切り者ーっ!!」
走り去っている友人の背にそんな言葉をかけた留依は、ガッカリした。
———・・・家に帰ろっかなぁ〜・・・———
そう思い、家に向かって帰ろうとしたとき、走り寄ってくる1人の少女が目に入った。
その少女は—————
「留依さん・・・!!」
「柚烏ちゃん!?どうしたの?」
驚く留依に柚烏は、小さな包みを差し出した。
「?・・・ナニコレ?」
「・・・バレンタインチョコ・・・です」
「・・・えっ?」
留依が顔を上げると、そこにはこれでもかというくらい顔を真っ赤に染めた柚烏がいた。
「あっ、味は・・・保障できませんがっ・・・食べてくれたら・・・ウレシイです・・・///」
そういうと柚烏は、脱兎のごとく走り出した。
「えっ、あっ、柚烏ちゃー・・・ん・・・」
突然の出来事に、思考が追いついていない留依は呆然とするしかなかった。
「・・・でも、まぁ・・・」
「ウレシイなぁ・・・!」
「翔のヤツに自慢してやろーっと」
———バレンタイン・・・かぁ・・・———
仕事が終わり、帰路についていた祐希は疑問に思っていた。
———今日って、バレンタインさんが処刑された日じゃなかったっけ?———
———そんな日を祝うんだ・・・へんなの———
そんな彼女の前に、1人の少年が現れた。
「・・・やっと、見つけた・・・!」
「・・・柚兎汰くん?」
その少年は、祐希と目が合った瞬間顔を真っ赤に染めた。
———!?・・・えっ、私、なんかした!?———
アタフタとしながらも聞いてみることにした。
「どっ、どうしたの?」
「祐希さん・・・今日、何の日か知ってますか?」
「そりゃもちろん。バレンタインでしょ?」
そういうと柚兎汰は、小さな包みを差し出した。
「?」
「コレ・・・西洋では男性から女性に送るらしいので・・・チョコです///」
そう言って差し出した少年の手には、小さな包みがチョコンとのっている。
その様子を見た祐希はクスッと笑うと、
「ありがとうございます。おいしそうですね」
と微笑んだ。
2月14日、バレンタインデー。
今日だけ、この歪んだ街も平和だった————。
ものすごく・・・曖昧な終わり方でスミマセン・・・
オマケもあるので・・・もうちょっと付き合ってください・・・。