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露西亜寿司はたくさんの人であふれかえっていた。
満員っていうほどでは無いが、座席は全て埋まっているようだ。
4人はカウンターに座る。その隣は電話を一方的に切った女性。
その女性の隣は、なにやら不思議な服を着た顔の似ている男女。

全員、黙々と寿司を食べる。なんとも、退屈な景色だった。
双子とおぼしき男女はなにかを話している。
よくは聞こえないが「神楽」や「怪力」という言葉は聞こえてくる。



その時、留依の携帯がなった。
見ると、臨也からのメールだった。

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今日、仕事手伝いに来てネ☆

君に頼みたいことがあるから！！

8時くらいに事務所に来て♪

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文末に必ず何かがついている文面を見て、留依は携帯をぶち壊したい衝動に駆られた。
それを必死に抑えつつ、なんでもないような顔して寿司を食べる。

その日、4人は露西亜寿司でわかれた。
留依は用事があるらしく、翔が送っていこうかと双子に申し出ると、断られてしまった。
これから行くところがあるらしい。

———俺、マジで用無しじゃん・・・———

肩を落として帰る翔を慰めるつもりなのか、または嘲笑うつもりなのか・・・空はどんよりと曇っていた。





その夜——————


幾多の非日常が、池袋で交錯する——————








愛に歪んだ———この街で———————