二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: デュラララ!!—二人の転入生— ( No.90 )
日時: 2011/03/21 21:09
名前: ダレン ◆DFe5UsycxQ (ID: yL5wamFf)

雨が降る少し前—————
留依は臨也の事務所へ来ていた。

「やあ、いらっしゃい。」
「・・・なんか用スか、臨也さん?」
笑顔で迎える臨也に、留依は不機嫌な顔で答えた。

「いやだなぁ、そんな顔しないでよ。せっかくのイケメンが」
「・・・帰りますよ」
いつもの笑顔ではなく、どこまでも醒めた顔で臨也を睨む留依。

「帰らないでよ。今日はさ、君に頼みたいことがあるんだ」
「・・・なんですか」
臨也はパソコンを操作しながら言った。
「いやさ、最近『ダラーズ狩り』ってのが流行ってるらしくてね。君に調査して欲しいなぁと思って」
「帰ります」
そう言って、ソファから立ち上がる留依。
臨也は慌てて留依を引き止める。
「ちょっと待ってよ。俺まだ詳しいこと言ってないんだけど」
「言わなくても分かります。どーせ、『首謀者を探して、理由を聞いてきて』・・・でしょう?」
「わお、大当たり。そのとおりだよ」
「・・・・・・」
ばかばかしくなって留依は呆れた顔をする。
そんな留依に、臨也はある質問をする。


「ねぇ、留依君。君はこの世界をどうしたいんだっけ?」




「・・・壊したい。そう思ってます」
「そう。だから俺のとこで手伝っている。違う?」
「・・・・・・」
答えは返ってこなかった。
その沈黙を肯定と受け取り、臨也は続ける。
「この仕事は君が壊したいと思っている世界の一つを消すことができる。まぁ、相手が相手かな?君にはやりにくいかもしれないけどね♪」




「相手が・・・相手?・・・それ、どういうこと・・・」
続けることはできなかった。
臨也がとどめを刺したから。






「もしかしたら・・・君が可愛がっているあの双子も関わってるかもしれないしねぇ・・・」