二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 御兄誘拐。【ボーカロイド】 ( No.2 )
日時: 2011/01/14 19:58
名前: 紫苑 ◆auXaHdWNFQ (ID: .MCs8sIl)





prologue———


これはとある日常———…の筈だった。
たくさんの妹たちが居るためロリコンロリコンと言われる始末。
それでも普通だった。
妹たちが何を考えているのも分からずいつも振り回されている。
これは兄としての威厳を付けたいところだがそうも上手くいかない。
弟もいるのだ。
しかも一部は我が儘で自分勝手という事で・・・


「「「カイト兄———っ!!!!!」」」

「あ、はいはい分かった・・・」


これが普通の日常。
これがそのまま続くのかと思っていたのだが・・・
運命は変わっていく。
いつまでも妹たちも子供という訳ではない。


「カイト兄ー!遊びに行こう!!」

「・・・分かった。何処へ行くの?」

「何処か遠い所ー!リン行きたーい!!」


何処か遠い所、か。


「リンだけずるい!私も行くのー!」

「私も・・・行きたいな」

「じゃ、三人で行こうか」



「「「わ———いっ!!!!」」」


騒がしいけどこれはこれで楽しい。
たわいのないこんな遊びだけで済むと思っているのだから。
別にアイス食べてるだけでも幸せだけど。


「じゃ、帰りにアイス買って帰ってこようかー!」

「えー!またアイス—?」

「ついでだよ、ついで!」


カイトは満面の笑みだった。
妹たちが薄く笑ったのは気のせいか。










『皆、「アレ」実行するよ・・・』









【カイト兄さんいただきます運動!!!】









カイトは一瞬背筋がゾクッとしたらしい。