二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ダイヤモンドの剣士とサッカー【イナズマイレブンとちょいカビ】 ( No.46 )
- 日時: 2011/02/18 22:48
- 名前: ★アディア☆ ◆C/wEErKi9w (ID: u6knrXHP)
9話「これがGK」
「円堂守、何の用だ。」
「いやいやさ、あのお前が、此処に居るんだぜ?変だよ!」
「「あの」って真ん前に居る奴に言うな…。」
「まぁまぁ。んでお前は何なんだ?」
何なんだって…こいつは馬鹿?もっと具体的に言えないのか…。
「…は?さっぱり分からないんだけど。」
「お前は剣士なのかサッカー少女なのかどっちだ!って。」
その事か…私も少し馬鹿だったかな。こいつだったら言いそうだって、分からなかったから。
「剣士…に決まってるでしょ。」
「んじゃ何でサッカーしてるんだよ!しかもお前今人間…。」
「知ってる。この姿は気にするな、特技だから。…何故サッカーをするかって?奪われた私の剣を取り戻す為。…私は強くならなくてはならない。」
……父と母、私、そして宝剣ダイヤモンドの為に。
「んーっと、よく分からないけど、奪われた大事な物を、取り返すんだな!出来れば、俺も手伝いたいけど…。」
な…こいつ本当に大丈夫?良く分からない剣士の手伝いをしようとする人間とは…。
「無理だ。」
「何でだ!?」
「敵が夢の中に出てくるから…。」
「…な…っ!」
驚くのも当然だろうな。なぜなら、夢の中の敵など、此処では…いや普通では、有り得ないから。
「さて…どうする、円堂。」
「…んじゃ俺がサッカー教えてやるよ!!ちょっとこっち来いっ!」
「……!」
円堂守、お前は負けた。お前が私にサッカーを教える事など、出来る訳無い…筈なのに……。
「離せ!私は下校中…!」
円堂が私の腕を自分の腕と組ませ、走る。何処かへ…。
「何処に行く!」
「鉄塔!!」
遠い!
—鉄塔—
「へへっ、此処が俺のお気に入りの場所だ!ほら!この景色!凄いだろ!?」
残念だが、そこそこだ。
「…で、何の為に此処へ連れて来たの。」
「俺の話に答えてってばっ!…ん?何でか?ほら向こうにタイヤがあるだろ?それが俺の練習してる所!俺、ゴールキーパーだからさ!タイヤを投げて、キャッチ。どうだ!まあまあだろ?」
そう言いながら、円堂は向こうのタイヤの方へ私を誘導し、タイヤを投げ、受け止めて見せた。
「ほぅ。では私もやってみようではないか。」
私はタイヤを投げた。…な…速い!
「はぁ…っ!!」
私は蹴り返した。タイヤはそのまま向こうへ行っただけだが、私の脚には少しダメージが残った。タイヤはまた此方へ向かってくる。
「あっ!」
間に合わないと思っていたが、手が動き、気付かぬうちに止めていた。…手へのダメージが半端ではない。
「う…っ!貴方…こんな物を…。」
「おいおい…お前のシュートに比べれば、大した事は無いと思うけど…。」
これで私が分かった事。GKは普通ではない。円堂だけかもしれないが…。
—続く—