二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 卍ONE PIECE 空翔ける海賊. \レス100達成/ ( No.104 )
日時: 2011/02/10 18:39
名前: 柚麻. ◆hLMPZ4CBa. (ID: aU3st90g)
参照: 元/(梓!*、 です(*´ω`*)今後ともよろしくお願いします、

第24話〆 主催者


「よっしゃぁ、着いた着いた! 上陸するぞー!」

小躍りするルフィとチョッパー、ウソップ。
フランキーが帆を巻き取り、姿の見えないブルックを呼んだ。

「おーい、ガイコツ! 着いたぞー!」
「ヨホホ、フランキーさん、助けてください!!」

甲板の方から声がして行ってみると、ロリも不思議そうにしてついていった。

「ここですよー!」

そこにいたのは、船の溝にはまったブルックだった。

「ブルックさん、いつからそこに……?」

恐る恐る問うと、ブルックは陽気に笑うと答えた。

「3日ですよ、3日! おかげで心臓バクバクでしたよ、ヨホホ!」

次の瞬間ブルックを取り出す作業に入った2人は、「私、震える心臓無いんですけどー!!」というボケをスルーした。
ロリがある程度出したところで、「空咲[KUUZAKI]」と呟いた。

「ブルックさん、早く出て」

溝の真ん中の部分が歪んで、出られるようになっている。

「早くして! まだ4秒しか持たないの。」

ブルックが出ると同時にぼよん、と元に戻る溝。

「進化のおかげでいろいろなことができるようになったんです。——まだ不安定ですけど、今のは空気の圧力を断ち切る力」

フランキーが「今の何だ?」と聞くと、静かにロリがそう答えた。

「お前の実って、弱点ねぇのか?」

海賊弁当を待っているルフィのところに戻りながらまた聞くと、ロリは顔の前で手を振った。

「まさか! 海に入ると駄目なこととか、あと火が大嫌いですよ。空気中の酸素が奪われるのが、基本的に駄目なんです。」

ロリは調理室に近づかない。
それはサンジからのアピールを避けてだと思っていたが、フランキーは納得した。

「あと……これはあまり言えないんですけど、ソラソラの実は自分を喰います」
「……は?」

つけていたサングラスをちゃっ、と上に上げると問い返した。

「ソラソラの実は得体の知れない実です。——最近分かりましたが、獣が苛立つと身っ喰いをするのはご存知ですか?」

手すりにもたれてロリが尋ねる。

「あぁ」
「それと一緒で、3日に一度くらい私を内から喰うんです。寿命とか、そういうのは関係無いですが……力が抜けてくるんで、戦闘中になると致命傷ですね」

苦笑して言うロリは、「今は薬で散らしてます」と言った。

問いたいことはいっぱいあったが、兎に角後回しにしてクフラ島へ下りた。

「おーい、早くしろよ! 受付ここだぞ」

ルフィが急かしたので、ロリは小走りでそこへ行った。

「これでチームだな? 女、名前は?」
「ロリ・D・イーテで……え?」

受付をしている男と、ロリの目が合った。

「ロリ……!」
「お父さん!?」

言ってから口を押さえるロリ。

「何でお前が……」
「お父さんこそ——D?って……」

それを見ていたコルーが間に入ったが、彼の身長では止められなかった。
それを見たナミがロリを『D』からぐいと離すと、聞いた。

「これ、あんたのお父さん?」

親指で男を指すナミは、それを失礼だと分かっていてしている。

「はい、ダフィス・ジョーカー……現在捜索中の男です!」
「待てロリ、声が大きいよ!」

慌てて男が言うと、行き成りかぶっていたフードを取った。

「初めまして、麦わらの一味の皆さん。ダフィス・ジョーカー——いや、ジョーカー・D・イーテです」

白い歯を見せて笑う男——ジョーカー。

「何でこんなところにいるのよ! 海軍に突き出してあげようか?」
「待て待て待て、落ち着けロリ!」

サンジが超特急でジョーカーの側に行くと、膝をついた。

「これはこれは、ロリさんのお父様で!」

ジョーカーは笑みをサンジに向けると、言った。

「おぉ、礼儀正しいなぁ。君は黒足のサンジ君だね!」

彼が気にしている手配書を出すジョーカー。
ロリはそれを空斬で切ると、睨んだ。

「どういこと、ジョーカー・D・イーテ!」
「だから、お前を見つけるためにこんな馬鹿げたゲームを用意したんだっつの! いいから、聞け!!」

人差し指をロリの額に当てると、ロリは直立不動の態勢をとった。
何か言いたいのに、声が出ない顔で訴えている。

「……話は、後だ。お茶でもいれよう——おい、ルキ! 変われ!」

ルフィ達は、言われるままに奥のテントに入った。