二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 卍ONE PIECE 空翔ける海賊. \レス100達成/ ( No.117 )
- 日時: 2011/02/12 16:26
- 名前: 柚麻 ◆hLMPZ4CBa. (ID: aU3st90g)
第26話〆 説明━開始
「このゲームの主催者、Dだ」
マントで顔を隠し、口元だけが見えている。
「顔くらい見せやがれ、D!!」
広場の端から、男が飛び出した。
どこかで見たことがあると思ったら、賞金首だ。
蹴りを繰り出す男に、D——ジョーカーは手を突き出す。
「……全く、困った奴だな。」
そのまま手を動かすと、男がピタッと止まった。
「お前の父ちゃん、能力者か?」
「ええ、イトイトの実よ」
小声で呟くルフィとロリ。
「えー、歯向かえばこんな風になりますので、ご了承をー」
男は見えない糸に絡まり、動けないような格好でもがいた。
ジョーカーがぽい、と投げ捨てると、元いた場所に落とされた。
「ルール説明を行う。——まぁ、単に宝探しだ。以上!」
拍子抜けた顔をした全員を見てか、舞台袖から誰かが飛び出した。
「え、えー……地図を渡しますので、早く見つけた方には、これ!」
語りが上手いのだろう、焦らしながら机にかかった布を剥ぎ取ると、そこにはリングがあった。
「海賊王、ゴールド・ロジャーのつけていた指輪を提供しまーす」
緑色の宝石がはめこまれたリングを見て、広場に歓声が上がった。
ロリは手をあげて、叫んだ。
「海賊王、ゴール・D・ロジャーです!」
「あぁ、すみませんレディ。——兎に角本物ですよ!」
海軍の証明がかかれた紙を見せると、更に歓声が大きくなった。
「……馬鹿らしい」
ゾロとロビン、レイン以外が歓声を上げる中、ロリはため息をついた。
「あれ、レインはほしくないの?」
「別に——絶対貰えるものを盛り上げる必要ねぇだろ?」
それは、麦わらの一味が絶対に勝つことを前提に言っている。
「なかなか分かってるじゃない、レイン」
ナミが片目を瞑って言った。
「これを手にすることは、目標じゃないのよ。当たり前のことなの!」
目がベリーになっているのは気にしないで、ロリも頷いた。
——その時、青空の下でロリの『身っ喰い』が始まってしまった。