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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 卍ONE PIECE 空翔ける海賊. \レス100達成/ ( No.176 )
- 日時: 2011/02/26 15:24
- 名前: 柚麻 ◆hLMPZ4CBa. (ID: aU3st90g)
- 参照: ONE PIECE激ラヴ(^ω^) ロー様に惚れてます+/
第38話〆 決意
「ロリ、起きてるか?」
ルフィが眠そうな声で立ち上がる気配がした。
「うん、起きてる。……って言うか、待ってた」
「じゃ、行くぞ」
ルフィについていくと、昨夜焚き火をした場所に着いた。
「ご免なさい、あんなこと言って」
久しぶりにロリが敬語を使うと、ルフィは笑った。
「お前にはお前の過去があるんだから、良いんだって!」
思い出したように腕を触るルフィ。
それは、シャンクスの過去を思い出しているようで、哀しかった。
「ルフィさん、私、ここにいたいの」
ロリが搾り出すような声で言った。
「でも……自分が分からないんです」
ふいに涙が零れた。
手で拭い、続けるロリ。
「時々思うんです……私は只の動く機械なんじゃないかって。ソラソラの実を食べてから、そう思ってた」
涙は、止めようと思うほど流れてくる。
「ルフィさんみたいに、なりたかったけど……自分の個性だって受け止めた」
ルフィはロリを見て、また視線を足元に戻す。
「誰か、助けて……誰でも良いから、助けてほしい」
言うつもりではなかったのだろう、言ってから口を押さえるロリ。
ルフィはぱっ、と立ち上がると、ロリの手首を掴んだ。
「今のが真意、だよな?」
観念したように頷くロリ。
「……出るぞ、この海。海を抜けて、ひとつなぎの大秘宝[ワンピース]見つけた時、お前を救ってやれるから」
「ワンピース……」
ロリは呟いて、笑った。
「この海を抜けるその日を、待ってる」
「おっしゃ、もうこんな島出るぞ! 次の島で、新しいもん見つけりゃ良いんだからよ!!」
ルフィらしい、元気な声で言うと、元きた道を歩き出すルフィ。
ロリはまた、その後に続いた。
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