二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 卍ONE PIECE 空を翔ける海賊. オリキャラ募集! ( No.18 )
- 日時: 2011/01/19 20:37
- 名前: 柚麻. ◆hLMPZ4CBa. (ID: aU3st90g)
- 参照: 元/(梓!*、 です(*´ω`*)今後ともよろしくお願いします、
第5話〆 ロリ×ロビン
「あの、私……この能力を知り尽くしていないと、前言いましたよね」
ロビンは頷くと、ロリの顔色を見て少し驚いた。
「どうしたの?」
「ご免なさい! ロビンさんが持っていた書物が面白くて、勝手に読んでました……」
ロビンはきょとん、としていたが、少しすると笑った。
「気づいてたわよ。貴方、私の能力……知らない?」
「え? はい。ハナハナの実ということしか」
ロビンは手を交差すると、何か口元で呟いた。
すると、ロリが持っていた本に目が浮き上がり、ぎょろ、とロリを見た。
「体の一部分を咲かせることのできる能力。——これで貴方を見たわ」
「え、……じゃあ、何で?」
「あまりにも貴方が興味深そうに読んでいたから、黙ってたの。
見たのは——ソラソラの実のページね」
数枚めくると、ロリはこれだ、というように頷いた。
「私の知らない能力が分かりました。流石に全部は覚えれなかったけど——空斬[KUUZAN]」
ふいにロリが唱えた。
すると、空気の層がはらり、とロリの手に収まった。
「これ、攻撃用なんですね。…訓練すればもっと大きくなると思います」
今は手に収まる程度なので、お世辞にも戦闘向きとは思えないが、ロリは最近の増力量から考えて出来る、と確信していた。
「——これは、貴方が持っているといいわ。船長の役にたちたいのならね」
「でも、私……そろそろ船を下りないと」
カチャッと閉めた鍵を開け、いいながら出るロリ。
「あら、何言っているの? 貴方はもうこの船のクルーよ」
優しく微笑んで、ロビンは「ね」とルフィに言った。
「ん? お前まだ居候だと思ってたのか! ウソップより面白ぇ奴だ!!」
「え、と……え?」
しどろもどろになるロリを見て、ルフィは続けた。
「んじゃあ、改めて言うけどな、ロリ。お前は俺の仲間だ!」
ナミも呆れたような顔で笑っている。
「お前の治療もまだ終わってないんだぞ!」
チョッパーが後押しするように言った。
ルフィは満足そうに笑うと、「よし、決定!」と飛び上がった。
「サンジー! 宴だ、宴!! フランキーも手ぇ止めて来いよ」
サンジは目をハート型に変えたかと思うと、すぐさま準備に取り掛かった。
「——……ソラソラの実を食べたロリ=エーテリオン、この船でお世話になります!!」
澄み切った青空に、ロリの優しい声が響いた。