二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 卍ONE PIECE 空翔ける海賊. \レス100達成/ ( No.181 )
日時: 2011/02/26 15:48
名前: 柚麻 ◆hLMPZ4CBa. (ID: aU3st90g)
参照: ONE PIECE激ラヴ(^ω^) 広島なんでアニメが木曜日で困ってます。←

※第38話は保留にしていましたが、分けます! ではどうぞ*/


第39話〆 突然の出航


「起ーきーろーっ!!」

ルフィの叫び声で、一番に起きたのはロビン。
次にサンジが眠そうな声で、ルフィに聞いた。

「何だよ? まだ夜明けてもねぇじゃねぇか! 寝かせろ!!」
「いいから起きろ!」

レインとチョッパーがほぼ同時に起き上がる。
ゾロは刀に手をかけると、周囲を見渡して聞いた。

「朝っぱらから何だよ? 宴するとか言ったら斬るぞ」
「ヨホホ、良い朝ですねー!!」

ブルックはすでに起きて、海辺でバイオリンを弾いていたらしい。
ルフィの大声を聞いて来たことに関して、もっと評価されてもいい。

欠伸をしながら起きるコルーが最後に目を覚ました。
ルフィはロリの隣で、また叫んだ。

「今から、次の島に向かって、出航すんぞ!!」

時が止まる、という表現しかあてはまらなかった。
ウソップは唖然として水の入った樽を落とした。

「……寝ぼけた?」
「ナミ、ログは溜まってるだろ!」

ナミは不思議そうに頷くと、ロリを見て、またルフィを見た。

「あんた達……何かあったの?」
「別に、……話し合っただけよ」

ロリがすまして言うと、ロビンが立ち上がった。

「それは、船長命令なのね」
「おう!」

続いてコルーとレインが立ち上がった。
恐る恐るロリの背中に回り、頷く。

「しゃーねぇな、うちの船長はよ」

ヴィルとゾロ、サンジが立ち上がる。
ウソップとチョッパーもそれに続いた。

「次の島の音楽、楽しみですねー!」
「おれも、島の機械見てぇな!」

何も気にしていないブルックとフランキーが立ち上がる。

「何よ、いきなり。ちゃんと話しなさいよ!!」

ナミは賛成せず、粘った。

「だからよ、ナミ……とりあえず行きてぇんだって!」

嘘、誤魔化し共に苦手なルフィが精一杯急かすと、ナミはゆっくり立ち上がった。

「いい? 船には乗るわ。けど、ロリ……船の上で話しなさい!」
「……——分かったわ」

ロリの生き生きした目を見ると、ナミは怒る気にもなれず歩き出した。
元気が出たなら、良かった——ルフィとナミ、勘の鋭いロビン以外は只そう思い歩き出す。

「——私は、ロリ・D・イーテ……他の誰でも無いの」

小さく呟くロリの言葉を隣で聞いたロビンは微笑んだ。

「救われたのね」
「……ええ。生き抜いて、ここにずっといたいくらいに!」

それを聞いて、ルフィも嬉しそうに微笑んだ。

——ブルックの静かな演奏を聴きながら、サニー号は進みだした。