二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 卍ONE PIECE 空翔ける海賊. \レス100達成/ ( No.191 )
- 日時: 2011/03/02 21:11
- 名前: 柚麻 ◆hLMPZ4CBa. (ID: aU3st90g)
- 参照: ONE PIECE激ラヴ(^ω^) ボンちゃんの行方が気になる人です。←
第44話〆 奴隷解放、
中心人物⇔デリ
「うーん……困ったわね」
ロリ達の船にのせてもらえば良かったと後悔すること3秒。
デリはパッと顔をあげると歩き出した。
「泳げば何とかなるわよね!」
この前向きな性格が尽きることはないだろう。
「それに、貨物船とか船の荷物にまぎれちゃえばいいし!」
一人でぐっ、と拳を握ると光が見えた。
デリはそこまで早足で行き、目を細めた。
午後の日差しが眩しく、デリを輝かせる。
「……ロリってば、あんな大人っぽくなって」
彼女の前で言いたかった言葉を口にし、笑う。
「ルフィ君がいるから当たり前よね!」
「デリ——デリ・D・イーテ」
草むらがガサガサと音を立てる。
デリはすっと身構え、相手が出てくるのを待った。
——デリはこのとき、初めて海賊らしい行動を見せた。
「おれだ、おれ。恩人だぞ?」
「……ジョーカー」
静かに言うと、ジョーカー——ロリの父は豪快に笑った。
「何だ、さっきの会話は! いつものお前と違うじゃないか?」
「私は、あれが普通なのよ……。」
ぶすっとした顔で言うデリ。
「いるなら出てきて、ロリに会ってほしかった」
「——あそこで出て行ったら、殴られるか、斬られるか……だろう」
ジョーカーはため息をついて続けた。
「何だ、奴隷解放って! 折角出してやったのに……」
「出してと頼んだ覚えはないのよ。貴方が乗り込んできて、レベル6まで来ちゃうんだから……兎に角、私は行くわ」
ジョーカーは慌てて言った。
「待て待て! 船が無いんだろう。おれの船で送るから、待て!」
「あら、有難う!」
さっきとは打って変わって、ニカッと笑うデリ。
けろりと性格を変えるという面では、誰も適わないと思われる。
「じゃあ、行きましょ! シャボンディ大好きなの。」
「……あのな。」
ジョーカーは30秒前の自分を殴りたかった。
「あらぁ、ルキちゃん! 久しぶりぃ。ジョーカーが酒飲みすぎてない?
一日1中樽分よ!」
「分かってますよ! 只、夜中に飲んでますけどねー……」
ルキはふふっと笑い、ジョーカーをじろっと見た。
デリは満足そうに頷いて、船に乗り込んだ。