二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 卍ONE PIECE 空を翔ける海賊. オリキャラ募集!   ( No.22 )
日時: 2011/01/20 14:41
名前: 柚麻. ◆hLMPZ4CBa. (ID: aU3st90g)
参照: 元/(梓!*、 です(*´ω`*)今後ともよろしくお願いします、

第6話〆 レイン=シルヴィールと麦わらの一味



「おーい!」

ふいに声がして、ルフィは辺りを見渡した。

「何だ? 風か?」
「おーい、兄ちゃん! 上だ、上!!」

ハスキーボイスで語りかけてくる男は、船室の尖端にいた。

「何だお前! こっちは宴なんだよ、邪魔するなぁ!!」
「おぉ……随分威勢の良い奴だな。」

少し怯んだ男は、それでもふわっと芝生の上に降りた。

「麦わらのルフィ、懸賞金3億ベリー……おぉ、そっちはロリ=エーテリオン……確か2億ベリーか」
「賞金首狙いの盗賊かよ!」

ゾロが刀に手を掛けた。
サンジもいつでも蹴りを入れられるよう構える。

「海賊だよ、海賊! つっても一人旅をしている海賊」
「名前は?」

ナミがきつい声で言った。
ウソップとチョッパーは、マストに隠れている。

「おっと……名乗り遅れたな。俺は、レイン。レイン=シルヴィール」
「——賞金1億2千ベリー。カゼカゼの実の風圧人間——間違いない?」

ロリが椅子にもたれたまま聞いた。
彼女は自然体で、攻撃する気がないように問うた。

「あぁ、知ってるんだな」
「ええ、そこらへんの賞金首リストを見て覚えたのよ」

意外と酒に強いロリは、またぐい、と小樽に入った酒を飲んだ。

「……何この二重人格」

ナミはため息をつきながら、目の前にいるレインに聞いた。

「何の用かしら?」
「あぁ、俺を仲間に入れてくれ!」

ニカッと笑って、レインがいった。
後ろからルフィの「おぉ、いいぞ」と言う声。

「ルフィ! ちょっと……」
「大丈夫だって! 俺、爺ちゃんからこいつの事聞いたことあるんだ!」

レインは目をパッと見開いた。

「ガープさん、元気か!?」
「おぉ! お前だったのかぁ、爺ちゃんが言ってた海賊にしては生かしておきたい海賊ってのは」

ナミは警戒心を緩めずに、ルフィに聞いた。

「……ルフィ、こいつは無害なの?」
「勿論だ! いいよなー?」

ルフィが見回すと、全員不承不承頷いた。

「駄目って言っても聞かないでしょ?」

ナミが酒を注ぎ足し、レインに差し出した。

「丁度宴だったの。あんたも混ざりなさいよ」
「おぉ、有難ぇ!! 飲もうぜ麦わらー!」

ロリは違和感を覚えながらも、レインと乾杯した。
その違和感は次第に消えてなくなったが、もう一つの影がサニー号に近づいていた。