二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 卍ONE PIECE 空翔ける海賊. ⇔コメ200達成! ( No.221 )
日時: 2011/03/14 18:07
名前: 柚麻 ◆hLMPZ4CBa. (ID: aU3st90g)
参照: ONE PIECE激ラヴ(^ω^) 覇王色に憧れる、←

第50話! 天竜人

「……アンジール=リィフ……」
「懸賞金5億ベリー。キギキギの実の能力者ですわ」

あっさりと身元を明かすリィフに少したじろぎながらロリはもう一度尋ねた。

「ねぇ、母に会ったって本当なの?」
「……会いたくなかったけど会ったのですわ。何なんです、あの強引さは!」

ロリは母をぶん殴りたかった。
気楽にふわふわと生きるのは、良い。只、どうせなら誰にも迷惑を掛けずにふわふわと生きてほしい。

「母が迷惑を掛けたのね。ご免なさい」

素直に頭を下げると、リィフはため息をついた。

「どうやったらあの強引女からこんな礼儀正しい人が産まれるのか不思議ですわ……」
「——アンジール、父には会った?」

リィフは頷くと、かすかに笑った。

「ああ、お父様の方は礼儀正しかったわ!」
「納得してもらえた? 私は母から譲り受けた物といえば意地の悪さくらいしか無いのよ」

苦笑して言うと、トレーニングルームからゾロが顔を出した。

「ロリ! そいつ誰だ」
「あ、お疲れ様。アンジール=リィフ……ルフィに用があるからここで待たせてるんだけど、何時帰ってくるのかな?」

ゾロは暫く考えて言った。

「さぁな。ヘラクレスオオカブトとか言うのをとりに行ってから随分たってるが、ウソップがいるならまぁ大丈夫だろ!」

窓がピシャン、と閉められる。

「というわけで、アンジール。まだ暫く此処で待機しててね」

ロリが遠慮がちに言うと、リィフはすぐに頷いた。
その時、運良くか悪くか——ナミが顔を出した。

「ロリ、そろそろ——……って、誰?」
「あら、泥棒猫ナミ——アンジール=リィフと申しますわ。」

ロリは慌てて2人の間に入るとフォローした。

「船長に用があるって! でも何するか分からないでしょ、だから甲板で待ってもらってるのよ!」
「あら……うちの船長の実力知ってるの? 勿論タダってわけには行かないわよ?」

目をベリーにして言うナミに、小さな袋を出すリィフ。

「これで宜しいかしら? シルバーズ・レイリーが所持していた海賊王の帽子……売れば相当な値段になりますのよ」

ナミが、——ナミが堕ちた。
もうすでに別世界へ飛んでいっている。

「何故持ってるかって言うのは長くなるから省略致しますわね。」


フフッと笑うリィフを、トレーニングルームからゾロが睨んでいた。