二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 卍ONE PIECE 空翔ける海賊. ⇔コメ200達成! ( No.222 )
- 日時: 2011/06/22 17:25
- 名前: 柚麻 ◆hLMPZ4CBa. (ID: a5oq/OYB)
- 参照: ONE PIECE激ラヴ(^ω^) 覇王色に憧れる、←
番外編 Ⅰ
デリ×ジョーカー ■インペルダウン編③■
「何だお前、その能力!」
「言わなかった? サンサンの実を食べた日照り人間ですっ!」
脱獄途中であるにも関わらずおどけると、ジョーカーは何か考え込んだ。
「ちょっと待てよ…デリ、悪いがそこらの雑魚の相手してやってくれ」
「……うん、分かったわ」
言われたとおり高熱でバリアを作る。
衛兵もその高熱で暫く入って来れないだろう。
「お前ロリの食べた実知ってるか?」
「あの子が生きてることすら分からなかったわ」
吃驚した顔で言うと、ジョーカーは「思い出した」と手を打った。
「ソラソラの実の能力者! お前と2つで1対の異様の実だよ」
「なぁに、それ」
デリが熱の壁の温度を上げながら答える。
「空と太陽はセットみたいなもんだろ。ほら、お前の好きなハンバーガーとポテトがセットみたいな感じだ」
ジョーカーが例えを思いっきり身近なものにしてくれる。
デリは頭の中にバーガーといつものSサイズのポテトを思い浮かべた。
「うんうん! あれはもうバラ売りだと美味しくないのよねー。」
「それと一緒だよ。お前も、ロリがいないと思ったほど力でねぇの」
呆れた様子でジョーカーが答えると同時に、壁が溶け始めた。
「ほら、ロリがいたらあと1分間は保てるんだろうな」
「ふぅん……まぁ、今でも充分強いから、いいわ! それよりさっさと脱獄しましょうよ」
今度は壁を飛び越えて階段を目指すデリとジョーカー。
「おい、これは署長責任か?」
「いいえ、副署長責任だと思われます……」
後ろでごにょごにょと言い合っていたハンニャバルはその言葉を聞いて駆け出した。
「待て、お前らぁ!」
「じゃ、さようなら! 監獄生活も楽しかったわ。」
言うなり天井に手をかざすと、熱を棒状にしたものを作り出す。
デリの手から滴り落ちた雫は、もう5000度を軽く超えている。
衛兵はぎゃあっと叫ぶと煙の吹き出る額を押さえてうずくまった。
「一気に出るわよ、ジョーカー! 足に糸巻きつけてついてきて!!」
足に糸の感覚を感じると、すぐにデリが叫んだ。
「——太陽槍[サン・ランス]!!」
流石に耐え切れないのか壁は溶けていく。
「追え、あの2人を逃がすな!!」
「副署長、ですが暑すぎて駄目です! 彼女の通った場所が溶けていきます!」
小さくなる声に向かって、デリは「ご愁傷様」と呟いて笑った。