二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 卍ONE PIECE 空翔ける海賊. ⇔コメ200達成! ( No.254 )
日時: 2011/03/29 14:23
名前: 柚麻 ◆hLMPZ4CBa. (ID: a5oq/OYB)
参照: ONE PIECE激ラヴ(^ω^) チョッパーの映画泣いた@

第53話〆 新しい仲間


「……本当にご免なさい!」

リィフは素直に頭を下げた。
ロリは吃驚して飲んでいた紅茶のカップを置いて言った。

「謝られてもね……祖母は帰ってこないから」
「分かっています……でも、謝りたかったんです」

必死で言うリィフを見て、ロリはため息をついた。

「いいの? 天竜人のお嬢様が頭下げて」
「ですから、貴方——何故知っているのです?」

リィフは警戒した目で聞くと、紅茶を一口飲んだ。

「母から教えてもらったのよ。5億ベリーなんてそうそういないでしょ?」
「私の強さ故に情報も漏れやすいと……貴方のお母様、見かけによらず素晴らしいお人ですね」

リィフが笑って言うと、ロリはものすごい勢いで首を横に振った。

「まっさか!! 見かけによらず、は正解だけどね」

その時、窓がドロッと溶けたかと思うと女が入ってきた。

「それは酷いんじゃないの、ロリ?」
「……あら、デリ・D・イーテ」

リィフが正面から言うと、ロリはバッと振り返って叫んだ。

「何……ちょ、窓をまず直しなさい! フランキーさんに怒られるから」
「無理よぉ。そんな神技、お母さん出来ないわ!」

とぼけた返事と共に敬礼するデリ。

「やっほー、ロリ! 元気ぃ?」
「……ガキじゃないんだからやめてよ。どうやったの、その窓?」

デリはにこりと笑うと中指をロリの額につけた。

「熱っ!!」

そう?と尋ねてくるデリを見て、リィフが笑った。

「流石、おとろえていませわね。サンサンの実の能力——」

ロリは紅茶を布巾に浸して冷やした。
デリはにこりと笑うとロリに言った。

「リィフちゃん、仲間に入れてあげなさい。私ももう忘れるから」
「……分かったわよ、母さんがもういいなら、入れる」

ロリはため息をつくと「でも!」とリィフにつめよった。

「不審な行動をとったら、全部ばらします!! 良いわね?」
「分かりましたわ。有難うございます!」

約束の1時間が経ち、デリは帰って行った。
が、ロリは恐ろしいことに気が付いた。

「窓、壊したままだし……」

生憎フランキーが出張する羽目になり、リィフは仲間の一員になった。

「私、只船に乗るだけではいけませんので、筆記者でもしようと思います」
「あぁ、助かるわー! じゃあ、悪いけどこいつらの飲み食いしたお金も書いてくれる?」

ナミがロリの晴れ晴れした顔を見て笑った。