二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 卍ONE PIECE 空翔ける海賊. ⇔コメ200達成! ( No.263 )
日時: 2011/04/02 14:50
名前: 柚麻 ◆hLMPZ4CBa. (ID: a5oq/OYB)
参照: ONE PIECE激ラヴ(^ω^) 春休みに読みまくってる人←

第54話〆 筆記者


「……何ですか、これ?」

リィフは恐る恐るロリに聞くが、山になった書類で姿が見えない。

「ルフィの肉代、ゾロの酒代、コックさんの食料代……。
あとコルーの牛乳代でしょ、ウソップの火薬代にフランキーさんの鉄鋼代!」

書類の向こうから死刑を告げるような冷たい声が返ってくる。

「ロビンの本代、ナミの服代、チョッパー君の医療器具代——あぁ、ブルックさんの楽器代と紙代。」
「…紙代?」

ロリは頷いて「作詞用」と短く答えて続ける。

「ヴィルの本代に、レインの包帯代——まだ聞きたい?」

リィフは即効で手を振ると、ちらっと書類に目を通す。

「じゃあ筆記者リィフ! 頑張ってね!」
「……はい、頑張りますわ……」

チョッパーの背丈程の書類の山が3つ、これで1週間分だ。
多いときは5つにもなるので、毎回女組が苦労する。
只、ナミは"筆記者=リィフ"を既に脳にインプットしているので、
大変と知りつつも全部預けた。

「これ、今日中に終わるのかしら……」
「終わらせないと、また次のが来るわよ」

他人事のようにロリが言うと、船室を出て行った。
5億の女を操る女——ナミ。
ロリは背筋が凍るくらい怖かった。

「……よくこれだけお腹に入りますわね……」

ルフィが飲み食いした紙を見てため息をつくリィフ。
ナミの洋服代も並みではなく、0が9個ついている。
おまけにロビンが買った本も意外と高いので、どんどん総額が増えていく。

「あら、何これ?」

小さな紙切れを拾い上げると、チョッパーのわたあめ代まであった。
一応遠慮しているのか、2つほどしか買っていないが値段は結構なものだ。

「もう、これ終わりませんわね……」

やっと1つ山が減ったが、もう夕暮れだ。

「筆記者さん、追加よ」

扉が開いたが、手しか見えない。
どうやらロビンが能力であけたらしいが、その後入ってきたのはもっと吃驚するものだった。

「今、ブルックが骨折したから牛乳代金追加——それからナミちゃんの服代も増えたわよ」

山がまた2つ増えた。
リィフはため息をつくとまた紙に向かって0を増やしていく。

「何ですのこれ! コルーさんの医療代なんていらないでしょう……」

不機嫌も書類と一緒に増えていくが、今は山を減らすことに集中。
紙もどんどん減っていき、2,3度取りに部屋を出る。

これから先こんな苦労が続くのが、リィフには辛かった。