二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 卍ONE PIECE 空翔ける海賊. ⇔コメ200達成! ( No.286 )
日時: 2011/04/19 15:37
名前: 柚麻 ◆hLMPZ4CBa. (ID: a5oq/OYB)
参照: ONE PIECE激ラヴ(^ω^) ゾロの真似して三刀流してみた人←

第56話〆 仁王

「ナミ、サンジ君! 早く来て」

ロリが駆けつけると、ナミが振り向いて首を傾げた。

「何よ、ロリ。換金したお金ならあげないからね!!」
「違うって……仁王リーバス、懸賞金9900万ベリーの巨人族に船壊されそうなの! だから早く逃げるわよ」

言うなり走り出すと、サンジがロリを抜いて叫んだ。

「あのマリモ剣士より目立ってやる!」

流石、というべきか、黒足のサンジはあっという間に姿を消した。
ロリが呆然と見ていると、ナミが背中を押して走り出す。

「ほら、行くわよ! サンジ君なら放っといて良いから」
「ええ……そうよね、ゾロじゃないから迷子にならないわよね」

無理矢理納得すると、ナミは笑って麻袋を頬に押し付けた。

「見てよこれ! ちょっと脅したら200万ベリーに換金してもらったの」
「じゃあ、コルーとレインの事許してやってね」

ロリが言うと、ナミは少し考えて頷いた。


「おぉ、ロリ、ナミ!! 早く船乗れ!」
「遅くなってご免! ナミ、手掴んで。——空流!」

船までの軌道を掴んでぎゃあぎゃあ騒ぐナミの手を掴む。

「ちょっ、ロリ! 落ちる落ちる!!」
「大丈夫だから落ちついてー! 軌道がずれる!」

まくしたてると、ナミは静かになったがそれでも地面を見下ろしている。

「おっしゃ、船出すぞ! ウソップ、外輪[パドル]出せ!」

おうっといい返事をしたウソップがチャンネルを0にあわせる。
機械音と共に外輪[パドル]が姿を現した。

「おいお前ら、逃げるんかい! 勝手に海域で騒いでおいて」

獣の咆哮のような大声が耳に突き刺さってくる。

「バースト出すか?」

ヴィルがレバーを持って言うと、レインが船底に手を近づけた。

「わざわざコーラ消費することねぇよ!——風[FAN]!!」

レインの掌から出された暴風は、瞬く間に巨人から離れ去っていく。
仁王——リーバスは鼻で笑うと、大きな足を船に向かって蹴りだした。

「お前が巨人ならおれも巨人になればいいんだ! ——ギア3[サード]!」

親指を口の中にいれ、体中の空気を足に送るルフィ。
結果はいうまでもなく——リーバスの体が中に浮いた。

その反動でルフィは縮み、海の中へ入ることになった。

「ったく……少しは頭使って技出せ!」

ゾロが飛び出す前に、「ルフィー!!」と叫んだチョッパーとブルックが海に飛び込み、水柱がたった。
合計ゾロ、サンジ、ウソップが3人の救出へ向かったのも、いうまでもないことだった。