二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 卍ONE PIECE 空翔ける海賊. ⇔コメ300達成! ( No.323 )
日時: 2011/08/21 13:58
名前: 柚麻 ◆RZptUkM3IA (ID: a5oq/OYB)
参照: ONE PIECE激ラヴ(∵*`) 三刀流に憧れる←

第60話! 新しい島の冒険

「うはーっ、着いた着いた!」

ルフィの甲高い声がしてロリは起き上がった。
リィフの仕事を手伝っているうちに眠ってしまったようだ。

目を擦りながら立ち上がると、窓辺に駆け寄る。

「——綺麗な島」

すぅっと目を細め、島を眺めているとまたルフィの声が耳に届いた。

「野郎共ー! 上陸するぞ!!」

きっと今頃ルフィは虫篭片手に網を探しているところだろう。
ロリはイカリを下ろすために甲板に出た。

「何あんた、寝てたの? 呑気ねぇ」

ナミがオレンジ色の髪を結びながら聞くと、ロリは微笑んだ。

「ご免ね、暖かかったから……つい」
「まぁ、ここは春島だから気持ちは分かるけど」

苦笑しながらナミはログポースを覗き込んだ。
ロリはサウザンド・サニー号の手の部分を外し、イカリを深く差し込んだ。

「——お宝、あるといいね」
「勿論よ! この私が目をつけたんだから、ありませんでしたじゃ済ませないわよ!!」

ロリはこのとき、絶対に「ありませんでした」を言わないことを誓った。
ナミは、ある意味でこの海で最強なのかもしれない——そう考えると、冷や汗が背中を伝う。

「じゃあ、ルフィとロリとゾロとサンジ君はこっちね!」

語尾にハートをくっつけたような甘い声でナミが仕切る。

「北側がロビンとヴィル、レインにフランキーで……」
「西側が——ウソップとチョッパー、ブルックにコルー……と、リィフよね?」

ナミはにっこり笑って親指を突き出した。
そこにウソップが抗議の意味で腕を交差させてバツ印をつくる。

「待て待て待て! 何かナミの方に戦力偏ってねぇか?」
「うるっさいわねー! こんなか弱いレディに危ないチームで行かせろって言うの!?」
「せめてロリぐらいこっちに入れてくれよ!」

そこにロリが割って入り、ウソップチームへ向いた。

「じゃあ、私が入ればいいよね! はい、出発!!」
「よっしゃあ! お宝見つけるぞー!!」

ロリとルフィの声が重なって、それぞれのチームは歩き出した。

ロリは西側探索チームを見て、密かにため息をついた。