二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 卍ONE PIECE 空翔ける海賊. ⇔コメ300達成! ( No.334 )
- 日時: 2011/08/07 10:04
- 名前: 柚麻 ◆RZptUkM3IA (ID: a5oq/OYB)
- 参照: ONE PIECE激ラヴ(∵*`) オトヒメ様惚れた←
第62話〆 チーム ナミ
「もう、あんた達さっさと見つけなさいよ!」
ナミの怒ったような声が森に響いた。
「そんなこと言ってもよぉ、このバツ印までまだまだあるぜ」
ルフィが地図のバツを指して言うと、ナミはいきなりぶち切れた。
「いいから早くお宝見つけるのよ!! 文句言うんじゃないわよ!」
「そんな怒ったナミさんも素敵だーっ!」
サンジが目をハート型にし、手を組んで叫ぶ。
ゾロはそれを見て「アホコック」と小さく呟いた。
「何だとクソ剣士! ナミさんは——……あ?」
途中で声が途切れ、ある方向で顔が止まっている。
ナミ達がその方向にくいっと体を曲げると、叫んだ。
「——リィフ!?」
「お前ロリ達と一緒にいたんじゃなかったのか?」
リィフはルフィ達に気づくと、涙が浮かんだ目で何度か瞬きした。
「たっ、助けてください!!」
深刻な声にルフィ達は敵襲が来たのかと勘違いした。
全員が戦闘態勢に入るのを見て、リィフは首を捻った。
「皆さん、何を?」
「は……? いや、あんたが走ってきたから、敵襲かと思って——」
リィフはぶんぶんと首を振ると、背中をぐいっと向けた。
「か、カブトムシ……とってください!! 昆虫大嫌いなんです!!」
ナミは「はぁ!?」と声を上げるとリィフの背中を見た。
途端、ルフィが手でカブトムシを掴むと、目の前に引き寄せた。
「ヘラクレスじゃねぇか!! すっげぇ!」
「ヘラクレス……?」
ナミがため息をついて、今あったことをまとめた。
「リィフの背中にヘラクレスがついて、パニック起こして馬鹿みたいに走り回ってたら私達を見つけたのね?」
「そんなリィフちゃんも素敵だーっ!」
サンジがまた叫ぶと、リィフはため息をついた。
深呼吸し落ち着いてきたのか目に生気が戻っている。
「あっ、私ロリ達を置いてきてしまいました……!」
「まぁ、このチームにいればいつか会えるわよ」
ナミは優しそうに微笑んで言うが、その裏は——。
"5億をチームにいれておけば私は絶対安全"しか頭にない。
「は、はい……そうしますわ」
ヘラクレスオオカブトに大喜びのルフィを引き連れて、ナミ達はまた歩き出した。