二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 卍ONE PIECE 空翔ける海賊. ⇔コメ300達成! ( No.355 )
日時: 2011/08/24 14:48
名前: 柚麻 ◆RZptUkM3IA (ID: a5oq/OYB)
参照: ONE PIECE激ラヴ(∵*`) サンジの影響で料理に目覚めた、(笑

第66話〆 合流


「ねぇ、ロビンの能力で探せないの?」

ロリは探しても見つからないチーム ナミに苦戦していた。
ロビンは静かに首を振ると、

「無理よ。この森は広すぎるわ」

といって草を掻き分ける。
するとそこにゾロとサンジの言い合う声が耳に届いた。

「だから、財宝なんて只の伝説じゃねぇかって言ってんだ!」

まずゾロの低い声が聞こえ、その後に

「何だとマリモ剣士! ナミさんがあるって言ったらあるんだよ!!」

とサンジの反発する声が聞こえた。
ロリは声のする方に足を運ぶと、草の間を潜り抜けた。

「あ、ゾロにサンジさん——何だ、リィフもいたの」
「あら皆さん、お揃いで。すみません、こちらで待機していましたの」

リィフは軽く頭を下げると、その後ろから殺気が飛んできた。

「ロリ……? 何で手ぶらなのかしら?」
「うわ、ナミ! ちょっと待って、落ち着いて話を——」

慌てて手で制すも遅く、ナミは目を吊り上げた。

「なぁにが落ち着いて、よ! あんたが手ぶらで来るからこうなるんでしょ! 気合で見つけなさいよ、気合でー!!」
「なぁロリ、その後ろの誰だ?」

ルフィが虫篭を揺らしながら指差した。
ロリはナミの説教から逃れホッとし慌てて体を退けた。

「——麦わらの一味に入ることを希望しているイトリ・カナ。懸賞金は1億9000万ベリーで、超人系の能力者」
「こんにちは! 因みに、私が食べたのはハヤハヤの実ね」

親しそうに手を振るカナに、サンジが目をハート型にしたのは言うまでもない。

「この世に貴方ほどの美貌を持ったお方はおられません! 僕は海の一流コックのサンジと申します!!」
「あぁ、黒足のサンジさん! 私、貴方の料理を食べてみたかったの」

手配書と顔を見比べるカナ。
ロリはそれを奪いくしゃっと丸めると、「これは出さないでやって」とカナに返した。

「——まぁ、それしか取り得がねぇんだからご馳走してやりゃあいいよ」

ゾロがぼそっと言ったが、サンジが聞き逃すはずも無くまた乱闘になる。
ナミが2人の頭を同時に器用に叩くと、カナに詰め寄った。

「あんた誰? 悪いけど賞金稼ぎならお断りよ!」
「——その子が海軍の姉に"守られる理由"をルフィに話したいから来たんですって」

ロビンが微笑んで言うと、後ろでフランキーも頷いた。

「"守る方法"ならおれ達が聞いたぜ!」
「ま、悪い奴じゃねぇと思うけどな」

レインも後に続くと、後ろにいた全員が頷いた。

「——ま、じゃあ理由くらい聞いてあげるわ」

ヘラクレスオオカブトに感動するルフィも一緒に輪になって座ると、カナは口を開いた。